自由自在にカスタマイズできるスケジュール帳
かつては多くの人が手帳でスケジュールを管理していました。目的は人それぞれ、選ぶ手帳もそれぞれ。それがいまや、Google カレンダーがあれば、あらゆる使い方が可能になるのです。まずは、基本的な機能から見ていきましょう。
※ Google カレンダーがインストールされていない場合、Google Play ストアから無料でダウンロードできます。
Google カレンダーとは
左下の図では、Google カレンダーのアイコンを赤枠で囲んでいます。図では「25」という数字になっていますが、この数字は「今日の日にち」であり、毎日、数字が変わっていきます。ただし、機種によっては「31」の数字で固定しているものもあります。
右下の図は、アプリを開いて、月間の予定を表示させた状態です。スケジュール帳と同じように、毎日の予定を書き込んで管理することができるようになっています。
表示のスタイルも自分好みに
Google カレンダーの表示は、必要に応じて変更が可能で、[スケジュール]、[日]、[3 日間]、[週]、[月] から選ぶことができます。[スケジュール] は直近の登録されている予定だけをリストアップする形式で、[日]、[3 日間]、[週] はバーチカル形式、[月] はカレンダー形式です。
【カレンダー表示の変更方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面左上のメニューアイコン(≡)をタップ
- 表示したい表示形式(例: 週)を選択(左下の図)
- 選択した表示形式(例: 週)に変更されます(右下の図)
また、スケジュール帳選びのポイントのひとつである「週の始まりの曜日」も、[土曜日]、[日曜日]、[月曜日] から選択できます。
【週の始まりの変更方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面左上のメニューアイコン(≡)をタップ
- メインメニューの下の方にある [設定] をタップ
- [全般] をタップ
- [週の開始日] をタップ
- 週の開始日に設定したい曜日(例: 月曜日)を選択(左下の図)
- 週の開始日(例: 月曜日)が変更されます(右下の図)
予定の入力
Google カレンダーへ予定を書き込むのはとても簡単です。基本的な予定の入力方法は以下のとおりです。
【予定の入力方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面右下の作成アイコン(+)をタップし [予定] をタップ、あるいは予定を入れたい時間枠をタップ
- 画面上部の [タイトルを追加] をタップし、予定を入力
- 日付と時間の部分をタップし、予定開始時刻と終了時刻を入力
- 必要であれば [場所を追加] をタップし、場所を入力(詳細は後述)
- 必要であれば [通知を追加] をタップし、リマインドしてほしい時間を選択(詳細は後述)
- 必要であれば [既定の色] をタップし、好みの色に変更(デフォルトは水色)
- 画面右上の [保存] をタップ
下図は Google カレンダーの予定を入力する画面です。左下の図の続きが右下の図となります。
予定の変更
予定の変更方法は以下のとおりです。
【予定変更の方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 修正したい予定をタップ
- 予定画面の右上にある編集アイコン(鉛筆マーク)をタップ(左下の図)
- 予定入力画面で必要な修正を行い、[保存] をタップ
日時を変更するだけなら、右下の図のようにドラッグ & ドロップで簡単に変更できます。
紙のスケジュール帳を超えて
Google カレンダーでは、前述したように、マンスリーからデイリーへ瞬時に変更できたり、ドラッグ & ドロップで簡単に日時を移動できたり、紙のスケジュール帳では難しい使い方が可能です。しかし、まだ他にもアプリならではの便利な機能があります。
場所の入力はとても簡単!
前述した「予定の入力」では [場所の追加] という項目を紹介しました。ここには目的地やイベントの開催場所を簡単に記入できます。公共の施設や Google マップに登録されている店舗などであれば、名称を記入しただけでも住所が表示されます。
【場所の入力方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 予定をタップ
- [場所の追加] をタップ
- [場所の追加] に場所を入力(左下の図)
- [周辺の場所] として複数候補が表示されるので該当するものを選択(右下の図では「浅草」と入力し「東京都台東区浅草」を選択)
目的地への道順もすぐにわかる
前項で [場所の追加] を説明しましたが、その方法で入力した場所は直接 Google マップにリンクされるため、タップするだけで経路案内をしてくれます。
【経路の探索方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 予定をタップ
- 目的地をタップ(左下の図)
- Google マップが開き、目的地周辺の地図が表示されます(右下の図)
- [経路] をタップ
- 出発地を入力あるいは選択し、移動方法を選択
移動手段はアイコンとおおよその所要時間で表記されますが、[車]、[公共交通機関]、[徒歩]、[配車サービス]、[自転車] のメニューから選択できます。
うっかり忘れがちな予定を通知しよう
前述した「予定の入力」では [通知を追加] という項目を紹介しました。これは設定した時間にスマホが予定を知らせてくれるというもの。音やバイブ、スマホ画面へのポップアップで知らせてくれるので、予定をうっかり忘れてしまうことを防ぐことができます。
- 左下の図は、ポップアップした予定
- 右下の図は、予定の内容
以下では通知の設定方法を紹介しますが、デフォルト(初期設定)では 10 分前の通知が設定されています。通知時間を変更できることはもちろん、複数回のリマインド通知を受け取れるようにも設定できます。
必要がなくなった通知は右横にある削除アイコン(✕)をタップすることで削除することができます。また、[メール] を選択すると Google アカウントのメールアドレスに通知が行くように設定できます。
【通知の設定方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面右下の作成アイコン(+)タップし、[予定] をタップ
- [通知を追加] をタップ
- 何分前に通知を受け取るか設定(左下の図)
- さらに違う通知がしたい場合は [カスタム通知] をタップ
- 設定したい通知時間を入力あるいは選択(右下の図)
- [完了] をタップ
- [保存] をタップ
そのままビデオ会議へ
「予定の入力」では触れなかったのですが、同じ予定の入力画面で [ビデオ会議の追加] の設定ができます。以下、設定の方法をご紹介します。
【ビデオ会議の設定方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面下の作成アイコン(+)をタップ
- [予定] をタップ
- 画面上部の [タイトルを追加] をタップし、予定を入力
- 日付と時間の部分をタップし、開始時刻と終了時刻を入力
- [ビデオ会議を追加] をタップ(左下の図)
- 自動的に Google Meet のリンクが設定されます
- [保存] をタップ
- 予定に表示された共有アイコンをタップ(右下の図)
- メッセージやメールなどで参加者にリンクを送信
Google カレンダーで生活にリズムを
Google カレンダーの機能は、スケジュール管理を効率的にするだけではありません。以下では、より活力に満ちて充実した毎日を過ごすための、Google カレンダーの活用例をいくつかご紹介します。
リマインダーで「うっかり」をなくす
「〇〇をやっておかなければ」と思っていても、忙しさにまぎれて忘れてしまうことも少なくありません。そんなうっかりを防げるのがリマインダー機能です。予定の通知と同じように、音や画面表示で知らせてくれます。
【リマインダーの設定方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面下の作成アイコン(+)をタップ
- [リマインダー] をタップ(左下の図)
- [通知を設定…] にリマインドする内容を記入
- 今日の日付をタップ(右下の図では2022年7月28日(木))
- 表示されたカレンダーからリマインドする日にちを設定
- 時間を指定したい場合は、[終日] をタップしてオフに変更(右下の図)
- 表示された「時間」をタップ(右下の図では11:00)
- 時計あるいはキーボードで時間を指定
- [保存] をタップ(右下の図)
リマインダーを設定した時間に、スマホ画面にリマインダーが通知されます。通知を確認したら、完了させましょう。
【リマインダーの完了方法】
- 設定時間に表示された通知の下矢印をタップ(左下の図)
- 通知パネルが表示されるので [完了] をタップ(右下の図)
日記代わりにする方法
スケジュール帳を日記代わりに使っている方は、意外と多いのではないでしょうか。Google カレンダーも日記のような使い方ができます。上手に使えば簡潔にその日の記録を残すことができますし、添付ファイルをつけることも可能です。検索機能を使えば、かなり過去の記録でもすぐに探せるので便利です。
Google カレンダーを日記として活用する方法はさまざまありますが、ここではそのなかでもシンプルな方法をご紹介します。
【日記の作成方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 画面下の作成アイコン(+)をタップ
- [予定] をタップ
- [タイトルを追加] に任意の名称を入力(左下の図の例では「日記」)
- [終日] をタップし、オンに変更(左下の図)
- [繰り返さない] をタップし、[毎日] を選択(左下の図)
- [保存] をタップ
- カレンダーに「日記」という項目が作成されます(右下の図)
上記では [終日] という設定にしましたが、日記を書く時間を設定すると、日記を書く習慣がより身につきやすいかもしれません。
【日記の記入方法】
- Google カレンダー アプリを起動
- 上記手順で作成した「日記」をタップ
- 右上の編集アイコン(鉛筆マーク)をタップ
- 最下部にある [説明を追加] をタップし、日記の本文を記入(左下の図)
- 画面右上の [保存] をタップ
- 「定期的な予定の保存」が表示されるので [この予定] を選択し、[保存] をタップ(右下の図)
いつでも、どこでも、毎日の生活を応援してくれるカレンダー
Google カレンダーの盛りだくさんな機能をご紹介しました。これらの機能は、Google の他のアプリと同様に、パソコンやタブレットなどさまざまなデバイスで同時に利用できます。また、スマホの機種変更をした場合でも、アプリをダウンロードしてGoogle アカウントにログインさえすれば、続けてサービスを利用でき、過去の情報にも難なくアクセスできます。Google カレンダーを有効活用して、毎日の生活をさらに充実したものにしていきましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022年8月)のものです。
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