毎月の携帯(スマホ)料金を確認したとき、「思ったより高い」「もう少し抑えられたら…」と悩んでいませんか。多くのデータ通信を使う動画視聴や日々の通話など、スマホの利用頻度はそのままに、通信料や通話料金を節約したい方もいるでしょう。本記事では毎月かかる携帯料金の内訳や料金を抑えるポイントなどを解説します。
請求の内訳を知ろう
携帯料金を抑えたいのなら、まずは自分の支払いの内訳を知っておくべきでしょう。内訳を正確に知れば無駄に気づくことができ、節約にもつながります。ここでは、一般的な月々の携帯料金の内訳を紹介します。
- 基本料: 契約しているプランの基本となる料金です。契約内容などにより料金は異なります
- 通信・通話料: インターネット利用や通話などをした際にかかる料金です。通信料は、パケット通信料やデータ通信料という名目で請求されることもあります。契約しているプランによっては、通信料や通話料が基本料に含まれる場合もあります
- オプション サービス料: 留守番電話や割込通話、セキュリティ サービスなどのオプション サービスの料金です
- 分割払いの代金: 携帯通信会社経由で端末(スマホ本体)などを分割払いで購入した際に発生する代金です
- キャリア決済: 商品代金やサービス料金を、携帯電話料金などとまとめられる決済サービスです。たとえば、Google Play の支払いをキャリア決済にしているときなどが該当します
- ユニバーサル サービス料: 110 番や 119 番などの緊急通報のサービスや公衆電話などを、安定して供給するための料金です
※契約の内容によって請求される内訳の内容は異なります。
※新規契約や契約変更の際には、別途、事務手数料がかかることがあります。
※契約している携帯通信会社などによって呼び方が異なる場合があります。
※不明点は契約している携帯通信会社などの公式ページでご確認ください。
料金を抑えるポイント
携帯料金の内訳を見直しても無駄がない場合、どのようにすれば料金を抑えられるのでしょうか。主なポイントを紹介します。
データ通信料を抑える工夫をする
インターネットを使うと発生するデータ通信料は、携帯料金を占める割合が高いため、できるだけデータ通信を抑える工夫をしましょう。たとえば、自宅や飲食店、駅など、Wi-Fi 接続できる場所では、Wi-Fi を優先して使ってみてください。
外出先で動画を楽しみたいときは、自宅など Wi-Fi がある場所であらかじめダウンロードしておくのも効果的です。たとえば、YouTube の有料サービス「YouTube Premium」に加入している場合、動画を一時保存してオフラインで再生できます。
また、Android スマホの「データセーバー」機能でデータ通信を抑えることもできます。バックグラウンドでのアプリのデータ送受信が制限され、データ消費を節約できるでしょう。詳細は以下の記事をご覧ください。
無料通話アプリを活用する
通話料金を抑えたい場合は無料通話アプリを活用するとよいでしょう。一般的に無料通話アプリは電話回線を使わず、インターネット通信で通話をするため、通話料金がかかりません。そのため、携帯通信会社の通話料金を抑えるのに役立つでしょう。また、音声通話だけでなくビデオ通話ができるアプリもあります。
ただし、Wi-Fi ではない環境で使用するとデータ通信料が発生し、逆に高くなってしまうこともあります。ビデオ通話するときは、とくに注意しましょう。
小まめに利用状況を確認する
携帯の料金は請求時にまとめて確認するのはもちろん、1 週間に 1 回、3 日に 1 回など、利用状況を携帯通信会社のウェブサイトなどで小まめにチェックするとよいでしょう。使い過ぎに気づいたときに通話やデータ通信などをセーブすれば料金を抑えられます。
また、契約しているプランが本当に合っているのか、無駄がないかを都度チェックしておけば、プランを変更するときの参考になります。留守番電話をはじめとするオプションに加入している場合は、本当にそれが必要なのかを再度見直しましょう。
自分に合う携帯通信会社やプランを選ぶ
日本にはいくつかの携帯通信会社(自社の通信回線を持つ通信事業者)が存在しています。それぞれサービス内容や料金プランが異なるので、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
携帯通信会社やプランによって、基本料が異なるだけでなく、毎月、どのぐらいのデータ通信を定額で使用できるのかも異なります。ほかにも、電話がかけ放題になる定額制のプランや、スマホと自宅のインターネット回線をまとめて契約すると割引きになる「セット割」を提供している携帯通信会社もあります。
自分の使い方に合わせてプランを見直すことは、費用の削減につながります。なお、プラン変更は手続きをした翌日ではなく、翌月から適用される場合もあります。変更するタイミングにも注意して手続きしましょう。
MVNO(仮想移動体通信事業者)を視野に入れる
MVNO(エム ブイ エヌ オー)とは、自社では通信回線を持たず、他の通信事業者から回線を借りて通信サービスを提供している事業者を指します。料金が大手携帯通信会社に比べて安いことから、格安 SIM と呼ばれることもあります。
ただし、すべてのサービスが利用できるわけではなく、キャリアメールや一部のオプション サービス(留守番電話や通話中着信サービス)が利用できない場合もあります。MVNO に変更する際は、ご自身に必要なサービスが利用できるかを事前に確認しておきましょう。
携帯料金を見直してみよう
携帯の料金は、基本的に毎月かかる費用です。早めにプランの見直しや工夫などを行えば、月単位では大きな金額にならなくても、年単位では大きな節約になるかもしれません。
まずは、毎月の請求額の内訳をチェックしてみましょう。そのうえで、データ通信料の節約や通信プランの確認など、ご自身のスマホ・携帯料金を見直してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2025 年 10 月)のものです。
2024 年 5 月 16 日
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