Android のデータセーバーとは
Android のデータセーバーとは、スマホやタブレットなどのデバイスを利用する際のデータ使用量を抑える機能のことです。
※データセーバーは Android 7.0 以降を搭載しているデバイスで利用できます。
Android デバイスで利用するアプリのほとんどは、データ通信を利用します。また、デバイスの画面上に表示されていないアプリやサービスも、バックグラウンドで情報を取得するためにデータ通信を使っているのです。
たとえば、「アプリを使っていないからデータ使用量に余裕がある」と思っていても、実はバックグラウンドでデータ通信をしていて、知らぬ間に速度制限が利用上限に達してしまう可能性があるということです。
このようなときに有用なのがデータセーバーの機能だといえます。この機能をオンにしておくことで、自動的にデータの使用量を最適化してくれるので、使用量を抑えることができるのです。
データセーバーのメリットと注意点
データ使用量を最適化できるデータセーバーですが、利用時にはメリットと同時に注意点も意識しておきましょう。
データセーバーのメリット
データセーバーのメリットは、上でも触れたようにデータ使用量を最適化してくれることです。つまり、「データ使用量を抑えられる」ことがメリットだといえます。
データセーバーをオンにすれば、アプリやサービスで Wi-Fi 接続時のみバックグラウンド通信を行うようにできるので、モバイルデータ通信時にパケットの消費を抑えられます。とくに、ローミングをしているときや、課金サイクルの終了間近などには有効でしょう。
データセーバーの注意点
データ使用量を抑えられるデータセーバーの機能ですが、注意点もあります。
データセーバーの機能は、データ通信を完全に停止するものではありません。そのため、通信を遮断する目的では利用できないことを覚えておきましょう。
Wi-Fi に接続できる環境では、通常のデータ通信に切り替えられます。たとえば、「契約しているパケット上限に達してしまいそう」という場合には、データセーバーをオンにしておき、外出時などのモバイルデータ通信を利用する環境ではデータ使用量を抑え、自宅などの Wi-Fi に接続しているときにはデータ使用量を制限せずに利用するなどの使い方が考えられるでしょう。
データセーバーの設定方法
それでは、Android でデータセーバーを設定する方法をみていきましょう。ここでは、Pixel Phone を例にその手順を確認します。
※一部の手順は、Android 8.0 以降でのみ動作します。
データセーバーを設定する手順
まずは、データセーバーをオンまたはオフにする手順です。
- Android スマホの設定アプリを開きます。
- [ネットワークとインターネット] → [データセーバー] をタップします。
- [データセーバー] をオンまたはオフにします。
- データセーバーがオンの場合、ステータスバーに「データセーバー アイコン」が表示されます。
- スマホの設定アプリの上部にも通知が表示されます。
必要なアプリが停止しないようにする手順
一部のアプリやサービスでは、バックグラウンドで実行されていなければ正常に動作しないものもあります。そのため、データセーバーをオンにしていても特定のアプリやサービスに対してモバイルデータ通信の利用許可を設定できるようになっています。
この設定をして、Wi-Fi 環境に接続できない場合でも必要なアプリやサービスが停止しないようにしておきましょう。
- スマホの設定アプリを開きます。
- [ネットワークとインターネット] → [データセーバー] → [無制限のデータアクセス] をタップします。
- データセーバーがオンのときでもモバイルデータ通信を使用するアプリまたはサービスをオンにします。
クイック設定にデータセーバーを追加する方法
クイック設定にデータセーバーを追加することで、オンとオフの設定切り替えがしやすくなるでしょう。ここでは、Google Pixel でクイック設定を利用する手順をみていきます。
※一部の手順は、Android 11 以降のみを対象としています。
クイック設定をカスタマイズする手順
クイック設定では、よく利用する設定をクイック設定に追加できます。データセーバーの設定だけではなく、その他の設定についても下記の手順でカスタマイズが可能です。
【設定を追加、設定、移動する手順】
- 画面の上部から下に2回スワイプします。
- 左下の「編集アイコン」をタップします。
- その設定を長押ししてから、表示する場所にドラッグします。
- 設定を追加するには、[タイルを追加するには長押ししてドラッグ] から設定を上にドラッグします。
- 設定を削除するには、[削除するにはここにドラッグ] に設定をドラッグします。
【クイック設定を開く手順】
- クイック設定を表示するには、画面上部から下にスワイプします。
【設定のオンとオフを切り替える手順】
- 設定のオンとオフを切り替えるには、設定をタップします(薄く表示された設定はオフです)。
- 設定のその他のオプションを表示するには、その設定を長押しします。
データ使用量を確認する方法
データ使用量によってデータセーバーの機能をオンまたはオフにしたい場合は、データ使用量の確認方法を把握しておきましょう。また、データ使用量についてのアラートを受け取ったり、上限を設定してモバイルデータ通信を自動的にオフにしたりする機能などもあります。データ使用量を節約、管理したい場合には、それらの設定についても覚えておくとよいでしょう。
※一部の手順は、Android 8.0 以降でのみ動作します。
※手順については、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
【データ使用量を確認する手順】
- Android スマホやタブレットの設定アプリを開きます。
- [ネットワークとインターネット] → [インターネット] をタップします。
- 携帯通信会社の横にある「設定アイコン」をタップします。
- 上部にデータ使用量の合計が表示されます。
- グラフや詳細情報を表示するには、[アプリのデータ使用量] をタップします。
- 期間を選択するには、「下矢印」をタップします。
- 各アプリのデータ使用量はグラフの下に表示されます。
【データ使用に関するアラートを受け取るための「データ警告」を設定する手順】
- Android スマホやタブレットの設定アプリを開きます。
- [ネットワークとインターネット] → [インターネット] をタップします。
- 携帯通信会社の横にある「設定アイコン」をタップします。
- [データ使用量の警告と制限] をタップします。必要に応じて、まず [データ警告を設定] をオンにします。
- [データ警告] をタップします。
- 数値を入力します。メガバイト(MB)とギガバイト(GB)を切り替えるには、「下矢印」をタップします。
- [設定] をタップします。
上記の設定により、使用量が設定した数値に達すると警告が表示されます。
【上限を設定してモバイルデータ通信を自動的にオフにする手順】
- Android スマホやタブレットの設定アプリを開きます。
- [ネットワークとインターネット] → [インターネット] をタップします。
- 携帯通信会社の横にある「設定アイコン」をタップします。
- [データ使用量の警告と制限] をタップします。
- [データ上限の設定] がオンになっていない場合はオンにします。画面に表示されるメッセージの内容を確認し、[OK] をタップします。
- [データ上限] をタップします。
- 数値を入力します。メガバイト(MB)とギガバイト(GB)を切り替えるには、「下矢印」をタップします。
- [設定] をタップします。
- 上限に達し、モバイルデータ通信が自動的にオフになった場合は通知が表示されます。
モバイルデータ通信をオンに戻すには、上記の手順で [データの上限の設定] をオフにしてください。
Android のデータセーバーでデータ使用量を節約しよう!
Android のデータセーバーは、データ使用量を最適化する機能です。たとえば、「パケットの上限に達しそう」「ローミング中はモバイルデータ通信を制限したい」など、データ使用量を節約したいときに適した設定です。その設定方法を把握し、あなたの環境に応じて利用してみましょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。
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