バックグラウンド通信の役割とは?
バックグラウンド通信とは、ユーザーがスマホを操作していないときや、他のアプリを操作しているときに、裏側で情報取得や更新などのために行われるものです。
たとえば YouTube Music などの音楽アプリには、この通信を使った「バックグラウンド再生」機能があります。バックグラウンド再生は他のアプリを使っていたり、画面をオフにしたりしても音楽を流し続けられる機能です。
バックグラウンド通信により、ユーザーがアプリやスマホを使っていない時でもアップデートや通知などの情報を受け取れます。
バックグラウンド通信を止めるとどうなる?
設定アプリからバックグラウンド通信をオフにできますが、むやみに触れないようにしましょう。バックグラウンド通信をオフにすると、アプリやスマホが正常に動かなくなったり、情報を受け取れなくなったりしてしまいます。
たとえば、ニュースアプリが最新情報に更新されない、メッセージアプリの通知がこない、アプリを開かないとメールを受信できない、などのような不具合が起こる可能性もあります。
通知が遅れるなど、スマホの動作に違和感があるときは、以下のような設定がオンになっていないか、チェックしましょう。これらの設定は、バックグラウンド通信の制限などによって通信量やバッテリー残量を節約できるものです。
バックグラウンド通信を制限する機能(データセーバーやバッテリー セーバーなど)がオンになっていないか
アプリのバッテリーの使用状況が [制限] になっていないか
通信量を節約したい場合の対処方法
先に紹介したとおり、アプリのバックグラウンド通信そのものをオフにすると、予期せぬ不具合が起きることも考えられます。
しかし、データ通信量の制限がある場合など、モバイルデータの使用量を減らしたいときもあるでしょう。そのようなときは、データセーバーなどの通信量が節約できる機能を利用してみてはいかがでしょうか。
ここからは、データセーバーの使い方を詳しく紹介します。
※お使いのスマホに搭載されているかどうかを確認するには、デバイスのメーカーのサポートサイトをご覧ください。
データセーバーをオンにする
データセーバーをオンにすると、ほとんどのアプリやサービスで Wi-Fi 接続時のみバックグラウンド通信が行われます。
データセーバーをオンにする手順は以下のとおりです。
設定アプリを開きます
[ネットワークとインターネット] をタップします
[データセーバー] をタップします
[データセーバー] をオンにします
また、クイック設定からもデータセーバーのオンオフを切り替えられます。クイック設定は、画面上部から下にスワイプ(指で画面をなぞること)すると開きます。
クイック設定にデータセーバーがない場合は、クイック設定の項目として追加できます。設定項目の追加方法はヘルプページをご確認ください。
このように簡単な手順で設定できるデータセーバーは便利な機能ですが、バックグラウンド通信が制限されます。通知が来ない、あるいは遅延するなど、最新情報を取得できない可能性があることを理解しておきましょう。
データセーバーの設定を除外する
「データセーバーはオンにしたいけれど、特定のアプリだけは最新情報を知りたい」という場合もあるでしょう。このように、常に通信したいアプリやサービスがある場合は、データセーバーの設定から除外することも可能です。
設定から除外すると、Wi-Fi 接続時のみでなく、モバイルデータ通信時でもバックグラウンド通信を行います。
たとえば、Google Pixel では、設定アプリの [データセーバー] 内、[モバイルデータの無制限利用] から、 データセーバー中にモバイルデータ通信をするアプリやサービスをオンにできます。
その他、データセーバーの機能については以下の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
バックグラウンド通信を止めずに、いつでも最新情報を
バックグラウンド通信は、スマホを最新状態に保ち、情報を更新するのに必要不可欠です。アプリの通知が遅れたり、最新情報が受け取れなかったりする場合は、電波状況とあわせてバックグラウンド通信の設定を見直すとよいでしょう。
最新情報や緊急の情報をすぐに受け取れるように、バックグラウンド通信をオンにしておくことが大切です。
バックグラウンド通信はむやみにオフにせず、どうしてもデータ通信量を少なくしたい場合にデータセーバーをオンにすることで対処してみてはいかがでしょうか。クイック設定からも簡単にデータセーバーのオンオフができるので、状況に応じた使い方ができるでしょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 9 月)のものです。
▼関連記事