「子どもの安全を守るための」機能とは?
「子どもの安全を守るための機能」は、インターネットを利用した犯罪から子どもを守るために、子どもに相応しくないコンテンツの利用を制限するためのものです。
インターネット上には、子どもに悪影響をもたらす内容などを含むコンテンツも公開されています。また、SNSの利用時に、思わぬ形で個人情報が第三者に知られてしまうリスクもあるでしょう。
その他、デバイスの利用時間が長すぎることで就寝時間が遅くなり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
「子どもの安全を守るための機能」を活用すれば、デバイスの健全な利用を促すとともに、インターネット上の危険から子どもを守ることができる可能性が高まります。
Android のファミリーリンク
Android のファミリーリンクを活用することで、子どもの適切なスマホ利用を促すことに繋がります。ファミリーリンクを利用して子どもの Google アカウントを作成すると、保護者の Android デバイスで管理できるようになります。ファミリーリンクのメリットや使い方、注意点について詳しく見ていきましょう。
ファミリーリンクのメリット
ファミリーリンクには、使用するアプリの管理やデバイスの使用時間を制限するなどの機能があります。デバイスの適切な利用を促すことで、インターネット上に潜む危険から子どもを守れる可能性が高まります。また、デバイスを長時間使用することによる睡眠不足や、それに伴う日々の生活への悪影響などを防ぐことも期待できます。
ファミリーリンクの設定方法
保護者と子どものデバイスにファミリーリンクのアプリをインストールします。そして、必要な機能を設定しましょう。
アプリの利用時間の上限を設定する
アプリの利用時間の上限を設定するときは、次のように設定します。
- 保護者のデバイスでファミリーリンクを開きます。
- 子どもを選択します。
- 「アプリアクティビティ」の「制限の設定」をタップします。
- 制限したいアプリの横の「制限を設定」をタップします。
- 任意の時間に設定します。
深夜まで友達とメッセージのやり取りをしている、特定のアプリやゲームで長時間遊んでいるといったことがわかるため、スマホの使いすぎにより日常生活に悪影響が生じている場合など利用してみてはいかがでしょうか。
1日のデバイス制限を設定する
デバイスそのものの1日の使用時間を設定したいときは、次のように操作しましょう。
【保護者のデバイス】
- ファミリーリンクアプリを開きます。
- 子どもを選択します。
- 「値幅制限」カード、タップ上の設定や制限の編集をして、画面の指示に従ってください。
【子どものデバイス】
子どものデバイスで、「設定」を開きます。
Android バージョン8.1(O)以降では、「デジタルウェルビーイングとペアレンタルコントロール」をタップします。
他の Android バージョンでは、「 Google →ペアレンタルコントロール」をタップします。
現在の設定を表示するには、「1日あたりの制限」をタップします。
1日の制限設定を編集するには、サインインするか、保護者のアクセスコードを使用して、保護者であることを確認します。
1日のデバイスの使用時間については、口約束だけではなかなか守ることが難しいかもしれません。そのときは、ファミリーリンクで1日のデバイス使用時間を制限することを検討してみてください。
アプリを許可またはブロックする
アプリの使用許可およびブロックを設定できます。ブロック・ブロック解除は、設定から約5分後、あるいはデバイスがインターネットに接続されると有効になります。アプリの使用中にブロック設定をした場合は、有効になる前に警告が1分程度表示されます。
アプリの許可・ブロック設定の手順は次のとおりです。
- ファミリーリンクを開きます。
- 子どもを選択します。
- 「インストール済みのアプリ」の「もっと見る」をタップします。
- 対象のアプリを選択して「アプリを許可」を有効・無効にします。
子どもの現在地を確認する
ファミリーリンクアプリでは、子どもの Android デバイスの位置を確認できます。次の手順で操作しましょう。
- ファミリーリンクを開きます。
- 子どもを選択します。
- 「位置情報」カードの「設定」をタップします。
- 子どもの位置情報に関する設定を有効にします。
- 「ONにする」をタップします。
位置情報が更新されるまでの時間は、通信状況やアプリの仕様によって変動します。最長で30分程度かかる場合もあります。
購入の承認の設定を変更する
保護者の承認がなければアプリを購入できないように設定できます。次のように操作しましょう。
- PCから Google Play の「アカウント」にアクセスします。
- 「ファミリー」の「ファミリーグループ」をクリックします。
- 子どもの名前をクリックします。
- 「すべてのコンテンツ」、「すべての有料コンテンツ」、「アプリ内購入のみ」、「承認は不要」 のいずれかをクリックします。
子どもの押し間違いなどによる、意図しない購入を防ぎたい場合は「すべての有料コンテンツ」を選択しましょう。
さまざまな提供事業者(サードパーティ)のサイトやアプリによるアクセスを管理する
サードパーティのアプリから、 Google アカウントの機密情報へのアクセス許可を求められる場合があります。機密情報には、現在地情報やギャラリー内の写真、メッセージの内容などが含まれるため、情報流出を防ぐにはサードパーティのアプリやサイトからのアクセスを管理する必要があります。次のように操作しましょう。
- ファミリーリンクを開きます。
- 子どもを選択します。
- 「設定」の「管理」をタップします。
- 「保護者による使用制限」か「設定を管理」をタップします。
- 「サードパーティアプリの管理」をタップします。
- 管理レベルを任意に設定します。
なお、すでにアクセスを許可しているアプリやサイトは、「サードパーティアプリのアクセスを管理」で確認できます。
注意点
音楽プレーヤーやメッセージアプリなどのバックグラウンドで動作するアクティビティは、週ごとや月ごとのアクティビティレポートに、完全には反映されない場合があります。また、子どものデバイスの電源が入っており、インターネットに接続されているときでなければ管理ができません。モバイルネットワーク通信ができる SIM カードを契約していない場合は、携帯できる Wi-Fi ルーターを持たせることで管理ができるようになります。また、家から出る前にデバイスの電源が入っておりバッテリーの残量が十分であることを確認することも大切です。
Android のファミリーリンクで子どもの安全を見守ろう
子どもが安全にデバイスを使用できるように、ファミリーリンクで対策をすることをおすすめします。ファミリーリンクを活用すると、アプリの利用時間の上限設定や使用頻度の把握、位置情報の取得などができるようになります。また、サードパーティアプリ・サイトのアクセス権を制限することで、個人情報の流出防止が期待できるでしょう。子どもをインターネット上の危険から守り、適切な利用を促すためにも、ファミリーリンクの利用をおすすめします。
ファミリーリンクのダウンロードを希望される方は、こちらをご覧ください。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイス等もあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。