子ども向けの YouTube Kids を知ろう
子ども向けの YouTube Kids を知ろう

子ども向けの YouTube Kids を知ろう

2023.01.05

子ども向けの YouTube Kids を知ろう

YouTube には、魅力的な子ども向けコンテンツが多くアップロードされています。言語や科学、算数、歴史などの教育系コンテンツや子どもたちが笑顔になる楽しいコンテンツもあり、さまざまな目的で日頃から YouTube を子どもに見せているというご家庭も多いかと思いますが、親としてはお子様の視聴にふさわしくないと思う動画に触れないかと心配に思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。そのようなときに役立つのが、子どもと保護者にとって安心できる動画を閲覧できる YouTube Kids です。本記事では YouTube Kids の概要や使い方、困ったときの対処法について解説します。

YouTube Kids とは

YouTube Kids は、YouTube 動画の中から子どもに適していないコンテンツをフィルタリングして、子ども向け動画のみを視聴できるアプリです。YouTube Kids では動画だけでなく動画の間に流される広告についても厳しく審査されており、子ども向けにすべてのコンテンツが最適化されています。こちらのサービスは無料でご利用いただけます。

また子どもが広告をタップしても、広告主のサイトなどのリンクにジャンプできない仕組みも構築されています。保護者が子どものプロフィールを設定することで、それぞれの子どもに視聴できる動画や視聴時間を設定して管理することも可能です。

YouTube Kids とは

YouTube Kids でできること

続いて YouTube Kids でできることを紹介します。YouTube Kids では子どもが安全に動画を楽しめるようさまざまな工夫がされています。

YouTube Kids でできること

保護者が許可したコンテンツのみを表示できる

YouTube Kids には、保護者が許可したコンテンツだけを表示できる仕組みが備わっています。保護者が内容を確認して、子どもに見せたいと感じたコレクションやチャンネル、動画だけを選んで表示することができます。

また、YouTube Kids では、お子様の再生履歴と検索履歴に基づいた動画や保護者がお子様向けに選択した年齢のコンテンツがアルゴリズムによって選定され、おすすめの動画に表示されます。[許可したコンテンツのみを表示] に設定されている場合、おすすめの動画は保護者が承認したコンテンツから選定されます。

最大 8 個のプロフィールを追加できる

YouTube Kids では最大 8 個の子どものプロフィールを設定できます。家族以外にも友人や知人、親戚や近所の子どもなどのプロフィールも追加可能です。プロフィールごとに年齢や視聴時間といった設定を変更できますので、年齢が異なる複数の子どもたちとも YouTube を楽しめます。

プロフィールごとの年齢に基づいたコンテンツを表示できる

YouTube Kids は、プロフィールごとに年齢を設定することで適切なコンテンツを表示できる仕組みとなっています。具体的には、以下の 3 段階で年齢を設定できます。

  • 未就学児向け(4 歳以下)
  • 小学校低学年向け(5〜8 歳)
  • 小学校高学年向け(9〜12 歳)

さらに動画の内容を精査したい場合は、「保護者が許可したコンテンツ」を選択しましょう。そうすることで、保護者が確認をして許可を与えた動画のみが表示されます。

また子どもの誕生日を入力しておくと、アプリ内の子どもの年齢と実際の年齢を常に同一に保てます。子どもが誕生日を迎えるたびに YouTube Kids の年齢を変更する必要はありません。

動画視聴時間を管理できる

YouTube Kids にはタイマー機能が備わっています。これは動画視聴時間を 1~60 分まで設定できる機能のことです。制限時間に達すると、「時間だよ、またね!」という通知が表示され、アプリがロックされて視聴できなくなります。

タイマーの設定画面は一桁のかけ算か独自のパスコードによって保護されているため、子どもはアクセスできません。未就学児であれば、かけ算を解いてタイマー設定に触れる可能性が低いかもしれませんが、小学校低学年以上の子どもであればかけ算を解いてタイマー設定を変更してしまう可能性があります。

子どもの状況によっては独自のパスコード設定によって動画視聴時間を保護者が管理することをおすすめします。

子どもにふさわしくない動画をブロックできる

YouTube  Kids は YouTube 上の膨大な動画から、自動システムによって選ばれた家族向けのコンテンツを全て見られます。しかし子どもに適しているかどうかの判断は保護者によって異なるため、ふさわしくないと感じる動画が表示されることもあるでしょう。

その場合は該当する動画をブロックすることが可能です。YouTube Kids アプリと保護者の YouTube アカウントのどちらでもブロックできます。

子どもの視聴履歴を確認できる

YouTube Kids では動画の視聴履歴を確認できます。保護者は子どもが視聴した動画を確認できるため、子どもとのコミュニケーションがより円滑にとれるでしょう。また視聴履歴をチェックすることで、ふさわしくないコンテンツに触れていないかいち早く発見できます。

ただし、YouTube Kids の視聴履歴は子どもが利用しているデバイスからのみ確認できます。保護者向け管理機能を用いても保護者のデバイスで子どもの視聴履歴は確認できないので、注意しましょう。

不適切なコンテンツを報告できる

YouTube Kids では子どもにふさわしくないと感じる動画を発見したときに、YouTube に報告できます。保護者が適切なフィードバックを送ることで、さらに子どもに適した動画が YouTube Kids で表示されるようになります。

不適切な動画を発見した際は、積極的に報告しましょう。

YouTube Kids で禁止されている内容

YouTube Kids では動画のクリエイターに対して、以下のような内容が含まれるコンテンツを子ども向けとして制作することを禁じています。

  • 暴力的なシーン
  • 不適切な表現
  • プライバシーの侵害
  • 悪意がある言動
  • いじめにつながるような言動
  • 商品購入を勧める言動
  • 個人情報の公開を推奨する言動
  • 知らない人との交流を推奨する言動

たとえば人間や動物に対して暴力を振るうこと、差別的な表現をすること、他人のプライバシーを侵害すること、いじめを助長するような内容などです。こういったコンテンツは、子どもに不適切な言動を促すおそれがあるため禁じられています。

ほかにも、特定の商品を購入したくなるような内容や出てくるキャラクターに悪意があるなど、偏りがある内容や子どもたちの健全な成長を阻むような言動は禁じられています。

このように YouTube Kids は子どもの健全な成長や安全を第一に考えた仕組みになっています。 YouTube では、すべてのユーザーが YouTube を楽しく利用できるよう、さまざまなガイドラインが設けられています。

YouTube のコミュニティ ガイドライン

YouTube Kids で禁止されている内容

YouTube Kids の使い方

YouTube Kids の使い方を紹介します。こちらの使い方どおりに設定を進めれば、すぐに YouTube Kids を楽しめるようになります。

YouTube Kids の使い方

YouTube Kids をインストールする

YouTube Kids は Google Play ストアからインストールできます。子どもが使用するデバイスにインストールしておきましょう。

子どものプロフィールを設定する

インストールが完了したら、保護者の Google アカウントでログインしたうえで、子どものプロフィールを作成します。保護者の Google アカウントでのログインは必須ではありませんが、ログインしておくことで保護者のアカウントからブロックなどの操作が可能になります。

  1. プロフィールを追加する
    子どもの下の名前、年齢、誕生月を入力します。誕生月の入力は任意ですが、入力しておくことで誕生日がくるたびに年齢を変更する手間が省けます。
  2. 表示されるコンテンツを設定する
    年齢に応じたコンテンツ、もしくは保護者が許可したコンテンツを表示するように設定します。画面の指示に従うことで設定可能です。

特定のチャンネルをブロックする

子どもにふさわしくない動画を見つけたときは、ブロックして子どもの目に触れないようにしましょう。設定方法は、動画視聴中の右上にあるその他アイコン(︙) → [ブロック] をタップします。

子どもの視聴時間を管理する

子どもの動画視聴時間の管理は、タイマーで設定します。制限時間は 1~60 分の範囲内で設定可能です。

  1. 動画一覧画面の右下にある鍵マークをタップして、パスコードを入力します
  2. 表示された保護者用メニューの中からタイマーをタップして、制限時間を設定します

YouTube Kids をテレビで視聴する

YouTube Kids は Chromecast などと同じ Wi-Fi ネットワークに接続している場合に、動画をテレビで視聴できます。

  1. YouTube Kids を開きます
  2. アプリのページ上部にあるキャスト アイコンをタップします
  3. 接続できるデバイスが表示されたら、希望するデバイスをタップします

YouTube Kids の言語設定を英語(外国語)にする

YouTube Kids の言語設定を英語などの外国語に設定する手順を説明します。

  1. 保護者のアカウントで YouTube を開きます
  2. アプリ右上のプロフィール写真をタップします
  3. [設定] から [全般] を選択して、[国/地域] で希望する国を設定します

YouTube Kids がうまく使えない場合の対処方法

ここでは YouTube Kids の使い方がわからない、想定する操作ができない場合の解決方法を説明します。

YouTube Kids がうまく使えない場合の対処方法

チャンネル登録の方法がわからない

YouTube Kids では、動画再生ページやチャンネル ページのチャンネル登録アイコンをタップすることで登録が可能です。ただし年齢設定が 5 歳未満の場合、チャンネル登録はできません。

検索する方法がわからない

YouTube Kidsではアプリの右上の検索ボタンをタップすると、動画の検索や音声入力での検索もできます。プロフィールごとに「検索の許可」をオフにしている場合は検索できません。検索の許可をオフにする方法は以下のとおりです。

  1. YouTube Kids の右下の保護者向け設定ボタンをタップします
  2. [お子様用プロフィール] の中から検索を許可したいプロフィールをタップします
  3. 保護者の Google アカウントのパスワードを入力します
  4. [検索の許可] をオンにします

広告を非表示にしたい

YouTube Kids で表示される広告をオフにするには、保護者のアカウントで YouTube Premium に登録する必要があります。YouTube Kids は 8 名の子どものプロフィール設定が可能ですが、YouTube Premium に加入してファミリープランを設定すれば、最大 5 名まで広告を非表示にして視聴できます。

広告が表示されない動画を視聴したい場合は、YouTube Premium に加入して YouTube Kids をお試しください。YouTube Premium のファミリープランの設定がされていない場合は、広告が表示されますが、家族向けにふさわしいと承認された広告が配信されています。

YouTube Kids で子どもたちと安全な動画を楽しもう!

YouTube Kids は YouTube にアップロードされているコンテンツの中から、子どもに適したコンテンツを視聴できるサービスです。子どもの年齢を設定することで適したコンテンツが表示されるので、YouTube をより安全に視聴できるようになります。子どもに YouTube を見せる際は、YouTube Kids を利用してみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

※本記事は、2022 年 10 月時点に Google Pixel 6 Pro(Android 13)で検証しました。

▼関連記事

YouTube アプリの使い方を知ろう! 動画視聴をより楽しむ便利な機能も紹介

YouTube の視聴時間を制限しよう 動画を見れなくする方法や設定の手順を解説

前の記事

Google TV でコンテンツを楽しもう 使い方や役立つデバイスを解説

Google TV でコンテンツを楽しもう 使い方や役立つデバイスを解説

Google サービス 2023.05.12

次の記事

状況に応じてスマホの画面ロックを解除したままにできる Smart  Lock の使い方

状況に応じてスマホの画面ロックを解除したままにできる Smart Lock の使い方

Androidの使い方 2023.01.05