「Google Meet」でオンライン会議をしよう!設定方法や会議中に使える機能を紹介

2025 年 12 月 04 日

Google Meet のアイコン

働き方の多様化が進み、離れた場所にいる人とも顔を合わせて会話やリモートワークが行えるオンライン会議ツールの利用が多くなっています。一方で、どのツールを使ったらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。「Google Meet」は、無料で最大 100 人まで同時に参加できるオンライン会議ツールです。パソコンはもちろんスマホからも簡単に利用できます。ビジネスだけでなく、プライベートまで幅広く活用できるでしょう。本記事では、Google Meet の使い方や機能について紹介します。

Google Meet とは

Google Meet とは、Google のオンライン会議サービスです。Google アカウントがあれば、誰でも手軽にオンライン会議を開催できます。スマホでも利用できるので、場所を問わずプライベートでの活用はもちろん、ビジネスでの利用に便利な「Google Workspace」の機能の一つとしても提供されています。

ここからは、Google Meet の特長について紹介します。

無料で同時に 100 人、1 対 1 では最長 24 時間のオンライン会議が可能

Google Meet の無料プランは、同時に 100 人まで参加することが可能で、規模の大きなオンライン会議を無料で実施できる点が特長です。また、無料プランの場合、1 セッション(1 回の接続)で、1 対 1 なら最長 24 時間、3 人以上なら最長 1 時間まで利用可能です。

さらに長時間や 100 人以上の大人数でオンライン会議を開催したい場合には、有料の「Google Workspace」をご利用ください。プランに応じて時間や人数を増やすことができます。

詳細は、ヘルプセンターの Google Workspace の各エディションの比較をご覧ください。

多くの OS から会議に参加可能

Google Meet は、さまざまなプラットフォームから会議に参加できます。Android スマホやタブレットだけでなく、その他 OS のスマホやパソコンのブラウザなど、多くの環境に対応しています。

また、Google Meet で会議を主催するには Google アカウントが必要ですが、参加者は Google アカウントを持っていなくてもオンライン会議に参加できます。その場合は、会議の主催者または組織内の誰かに会議へのアクセスを許可してもらう必要があります。

画面共有で会議をスムーズに進行できる

Google Meet でオンライン会議を進めながら、同時にさまざまな資料を画面共有することができます。パソコンからの利用の場合、「画面全体」、「Chrome タブ」や「ウィンドウ」を選択して共有できます。

スマホから参加する場合、共有できる画面は「1 個のアプリ」または「画面全体」です。見せたい資料だけを選んで共有する場合は「1 個のアプリ」、画面上の情報をすべて共有する場合は「画面全体」を選ぶとよいでしょう。「画面全体」を共有すると、ご自身の画面上のコンテンツが通知も含めてすべて表示されるため、注意が必要です。

さまざまなセキュリティ対策

Google Meet では、データのセキュリティとプライバシー保護のために、Google のサーバーに転送されるデータすべてを暗号化しています。たとえば、会議で送ったファイルや録画して Google ドライブに保存したデータも、自動的に暗号化されます。

そのほか、参加者は開始時間の 15 分前まで会議に入室できなかったり、参加者として招待を受けていないユーザーが会議に参加するには主催者にリクエストを送る必要があったりと、さまざまな安全対策が施されています。

詳細は、ヘルプセンターの Google Meet のセキュリティとプライバシー(ユーザー向け)をご覧ください。

※スマホでオンライン会議に参加する場合、携帯通信会社のネットワークを使用するため通話が暗号化されないことがあります。
※Google Meet は、Datagram Transport Layer Security(DTLS)と Secure Real-time Transport Protocol(SRTP)の Internet Engineering Task Force(IETF)のセキュリティ基準を遵守しています。

Google サービスとの連携でスケジュールをスムーズに共有できる

ビデオ会議では、多くの Google のサービスと連携できます。会議の作成は、Google カレンダーや Google Meet アプリ、Gmail から設定できます。招待したい相手のメールアドレスを追加すると Google カレンダーにスケジュールが追加され、参加者へ会議の招待メールを送信できます。

わざわざ会議のリンクを作成して、URL をメールで連絡しなくても、Google カレンダーで会議のスケジュールをスムーズに共有できます。普段利用している Google の各ツールから離れることなく、必要な時にすぐにビデオ会議を開始したり、参加できるのが便利です。

  • Google カレンダー: カレンダーの予定作成時に、自動で Meet の会議リンクを生成できます。参加者は招待メールやカレンダーの予定からワンクリックで会議に参加可能です
  • Gmail: メールのスレッドから直接 Meet のビデオ会議を開始したり、予定されている会議に参加したりできます。これにより、文脈を保ったままスムーズに会話を移行できます
  • Google ドキュメント / Google スプレッドシート / Google スライド: 会議中にこれらのドキュメントを共有し、リアルタイムで共同編集することが可能です。画面共有をしながら、参加者全員で一つのファイルに取り組めます

無料プランと有料プランの比較

Google Meet は無料で使うことができますが、利用には一部制限があります。Google が提供するビジネス向けの有料のアプリケーション セット「Google Workspace」の Business Standard 以上のプランを利用することで、より便利な機能を使えるようになります。

たとえば、Business Standard 以上のプランでは Google Meet の会議を録画して Google ドライブに保存することが可能です。録画したデータを共有する際の手順もシンプルで、参加者やその他メンバーにもすぐに共有できるため、議事録などを取る手間も省けるでしょう。

さらに、プランによってはクラウド ストレージが増えるほか、Google Meet の参加可能人数を最大 500 人まで増やすことができます。プランは複数ありますが、ここでは「Business」プランについて紹介します。

  無料プラン Business Starter Business Standard Business Plus
ユーザーあたりの月額(1 年契約の場合) 0 円 800 円 1,600 円 2,500 円
参加可能人数 100 人 100 人 150 人 500 人
会議の長さ(最長) 1 対 1 の場合は 24 時間/3 人以上の場合は 60 分 24 時間 24 時間 24 時間
会議の録画とドライブへの保存 × ×
プライバシーとデータの保護
チャット
画面共有
アンケート × ×
ノイズ キャンセル × ×
ブレイクアウト セッション ※1 × ×
自動メモ生成 ※2 × ×
Gemini に相談 ※3 × × ×

詳細は、Google Workspace の柔軟な価格プラン オプションの比較をご覧ください。

※1 ブレイクアウト セッションとは、会議中に参加者を少人数のグループ(ルーム)に分けてディスカッションできる機能です。
※2 [自動メモ生成] は、Gemini を使い会議終了後に自動で文字起こしと議事録を生成する機能です。詳細はヘルプセンターの Google Meet の自動メモ生成をご覧ください。
※3 [Gemini に相談] は、現在進行中の会議の中で、Gemini に質問したり要約を依頼できる機能です。詳細はヘルプセンターの Google Meet の Gemini に相談をご覧ください。

Google Meet を使ってスマホでオンライン会議をする方法

ここからは、Google Meet アプリを使って、スマホからオンライン会議を主催する方法と参加する方法をそれぞれ紹介します。Google Meet アプリは Google Play ストアからインストールすることができます。

Google Meet でオンライン会議に参加する様子

オンライン会議を主催する方法

Google Meet でオンライン会議を主催する場合、会議をすぐに開始する方法と、後日開催するためのスケジュールを作成する方法があります。

【会議をすぐに開始する】

  1. Google Meet アプリ Google Meet アプリ を開きます
  2. 新規アイコン  新規] をタップします
[新規] をタップする画面
  1. リンクアイコン リンクを作成] をタップします(初回作成時に、プライバシー設定に関するポップアップが表示されるため、内容を確認し [OK] をタップします)
[リンクを作成] をタップする画面
  1. 会議のリンクを他の参加者へ共有するには、次の方法があります
    コピーアイコン コピーアイコン をタップしてクリップボード経由でメールやテキスト メッセージでリンクを送信する、または、共有アイコン 共有アイコン をタップして任意のアプリからリンクと会議コードを共有します
共有方法を選択する画面
  1. 作成した会議に参加する場合は参加アイコン 参加アイコン をタップします
[参加] を選択する画面

【会議のスケジュールを設定する】

  1. Google Meet アプリ Google Meet アプリ を開きます
  2. 新規アイコン  新規] をタップします
  3. [予定を作成] をタップします
[予定を作成] をタップする画面
  1. Google カレンダー アプリで会議スケジュールの作成画面が開くので、タイトルや開催時間、招待したい参加者の追加などを行います
Google カレンダーで詳細を設定する画面
  1. [保存] をタップします

また、Google カレンダーからも直接作成できます。Google カレンダー アプリを開いて任意の時間をタップすると、手順 4 の画面が表示されるので [ビデオ会議を追加] を設定します。

詳細は、ヘルプセンターの Google Meet のビデオ会議を開始またはスケジュール設定するをご覧ください。

オンライン会議に参加する方法

招待されたオンライン会議に参加する方法は以下のとおりです。

【共有された URL から参加する】

Google Meet は、メールやテキスト メッセージなどで送られてきたリンクをタップするだけでオンライン会議に参加できます。スマホに Google Meet アプリがインストールされていない場合でも、会議に参加することが可能です。

【Google カレンダーの予定から参加する】

Google カレンダーの予定に Google Meet の会議が設定されている場合は、Google カレンダーからオンライン会議のリンクにアクセスできます。

  1. Google カレンダー アプリ Google カレンダー アプリ でオンライン会議の予定を開きます
  2. [Google Meet で参加] をタップします
Google カレンダーからオンライン会議に参加する画面
  1. 会議に参加する Google アカウント、マイクやビデオのオン / オフを確認し、[参加] または [参加をリクエスト] をタップします。[参加をリクエスト] をタップした場合、主催者が参加を許可すると会議に参加できます

ビデオ会議についての詳細は、ヘルプページの会議に参加するをご覧ください。

※会議中にアプリを切り替えても会議は継続されます。
※主催者が退出しても会議は解散されず、全員が退出するまで会議は継続されます。

Google Meet の操作方法と使える機能

Google Meet でオンライン会議に参加すると、いくつかのアイコンが表示されます。ここからは基本的なアイコンと操作方法、会議中に使える機能を紹介します。

オンライン会議中に操作をする様子

カメラやマイクのオン / オフを切り替える

Google Meet のオンライン会議に参加する前、または参加後に、カメラやマイクのオン / オフを自由に切り替えることができます。

カメラアイコンとマイクアイコン

「マイクアイコン」をタップすると、ご自身の音声のオン / オフを切り替えられます。「カメラアイコン」をタップすると、ご自身のスマホカメラのオン / オフが可能です。また、カメラをオンにしている際に、画面右上のカメラの切り替えアイコンをタップすると、背面カメラと前面カメラを切り替えることができます。

なお、Google Meet でマイクやカメラをオンにするには、デバイス上でアクセスを許可する必要があります。マイクがオンにならない、カメラがオンにならないという場合には、Google Meet アプリに、スマホのカメラやマイクの使用を許可する権限が付与されているか確認してみましょう。

詳細はヘルプセンターの Google Meet の音声に関する問題を解決するをご覧ください。

背景を変更する

背景に写る部分をぼかしたり、アップロードした画像やバーチャル背景に変更できます。会議に参加する前、または会議中にカメラをオンにした状態のときに、セルフビューの下に表示される [エフェクト エフェクト アイコン ] アイコンをタップすると、ぼかしの強弱の調整ができるほか、アップロードした画像や複数のバーチャル背景から好みの背景を選ぶことが可能です。

Google Meet の背景を変更しよう ぼかし機能や画像の設定方法を解説

Google Meet の背景を変更しよう ぼかし機能や画像の設定方法を解説

レイアウトを変更する

Google Meet は、オンライン会議中の画面レイアウトが変更できます。スマホで参加した場合、参加者の人数に合わせて画面上に最大 8 個のタイルが表示されます。この設定は変更可能で、特定の参加者を全画面表示にしたり、参加者を固定表示したりすることもできます。

詳細は、ヘルプセンターの Google Meet で参加者を表示する方法についてをご覧ください。

画面を共有する

この前でも紹介したように、Google Meet では会議中に画面を共有することができます。

メニュー アイコン メニュー アイコン をタップして、画面共有アイコン 画面共有アイコン を選択すると、「1 個のアプリを共有」、「画面全体を共有」から選べます。「1 個のアプリを共有」を選択した場合は、画面に表示したいアプリを選択して参加者に見せることが可能です。「画面全体」を選択すると、ご自身の画面上のコンテンツがすべて表示されます。

[画面を共有] をタップする画面

画面の共有を終了するときは、左上に表示される赤い枠をタップまたは Google Meet の通話画面から [共有を停止 共有を停止アイコン ] をタップします。

左上に赤い枠が表示されている画面

詳細はヘルプセンターのビデオ会議中にプレゼンテーションを行うをご覧ください。

挙手またはリアクションで意思表示する

左: 挙手する画面、右: リアクションをする画面

【左の画面】

メニュー アイコン メニュー アイコン をタップして、挙手ボタン 挙手ボタン を選択すると、挙手したことが音とアイコンで参加者全員に通知されます。たとえば、参加者が多いオンライン会議で意見を発言したり、多数決を採る際など話し合いが円滑に進むでしょう。

再度タップすることで挙手をやめることができます。

【右の画面】

リアクション ボタンで会議中にリアクションを利用することができます。絵文字で反応することで会話を遮ることなく、言動や状況に対して自分の感情を共有できます。

チャット メッセージを送信する

会議中に参加者へテキストでメッセージを送れます。メニュー アイコン メニュー アイコン をタップして、[通話中のメッセージ] を選択します。ただし、会議に参加する前に送信されたメッセージは表示されないほか、退出するとすべてのメッセージが非表示になります。

チャット メッセージ画面

字幕を利用する

Google Meet には、字幕を表示する自動字幕起こし機能があります。

メニュー アイコン メニュー アイコン をタップし、開いたメニューから字幕 字幕アイコン をオンにすると、発言した内容が自動的に字幕で表示されます。この機能は、字幕をオンにしたユーザーのみに表示されます。

字幕をオンにする画面

また、Google Workspace を利用している場合は「字幕の翻訳機能」も使用可能です。翻訳機能の設定をオンにした後、字幕をオンにすることで参加者や自身の発言をリアルタイムで任意の言語に翻訳し、自身の画面に字幕として表示することができます。

自動字幕起こしに関する詳細はヘルプセンターの Google Meet で自動字幕起こしを使用するを、字幕の翻訳機能に関する詳細は Google Meet で字幕の翻訳機能を利用するをご覧ください。

Google Meet でスマホからオンライン会議を始めてみよう

Google Meet は、Google のオンライン会議サービスです。Google アカウントと Google Meet アプリがあれば、どなたでも会議の設定が可能で、参加は Google アカウント以外も可能です。無料で同時に 100 人まで参加でき、1 対 1 では最長 24 時間のオンライン会議が可能で、多くの OS に対応しており、スマホやタブレット、パソコンなど、さまざまなデバイスからオンライン会議に参加できます。

会議の作成や参加方法など使い方も簡単で、招待状をリンクで参加者に共有し、参加者はその URL をタップして参加します。また、Google カレンダーの予定からも簡単に参加可能です。

カメラに映る背景を変更してプライベートを保護したり、発言に対してリアクションしたり、チャット メッセージを送ったりして参加者同士でコミュニケーションが図れます。マイクやカメラのオン / オフもタップで簡単に切り替えられるため、安心して会議に参加できるでしょう。

Google Meet は無料で利用できますが、有料プランを利用するとより多くの人数で長時間のオンライン会議が実施できるほか、翻訳字幕や会議の録画、Gemini に相談できるなどさらに便利な機能を多数利用できます。

Google Meet を使って、スマホで手軽にオンライン会議をしてみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 10 月時点に Google Pixel 8(Android 16)で検証しました。

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