スマホの買い替え年数は?
Android スマホの新機種は、1 年間に何台も発売されます。そのため、新機種が出るたびに買い替えるのは現実的ではありません。では、スマホの買い替えはどのくらいの頻度で行うものなのでしょうか。
内閣府調査の『消費動向調査(令和 4 年 3 月調査)』によると、スマホ以外も含めたすべての携帯電話の買い替え年数は、平均 4.6 年(総世帯全体)です。
また、買い替え理由は故障が 31.4%、上位品目への買い替えが 34.6% と、それぞれ全体の 3 分の 1 程度となっています。
スマホを買い替えるタイミング 3 選
先ほどの調査結果では、スマホが故障して使えなくなるなどの明確な理由が上位でしたが、もしそうでなければ買い替え時期をいつにするのかは悩ましい問題でしょう。
それでは買い替えるタイミングには、どのようなものが考えられるでしょうか。ここでは、スマホの買い替えを検討し始める例として 3 つのタイミングを紹介します。
バッテリーのもちが悪くなったとき
購入したときと比べて、バッテリーの消費が早くなったと感じることはありませんか。バッテリーのもちが悪くなって使いづらさを感じてきたら、スマホの買い替えを考え始めてもよいでしょう。
バッテリーの劣化する早さはスマホの使い方によって異なります。扱い方によっては長く使えることを覚えておきましょう。また、スマホのバッテリー消費を抑える方法もあります。
詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
キャリアのキャンペーンが始まったとき
キャリアによって料金体系は異なります。時期によっては、割引などのキャンペーンを行うキャリアもあるようです。通信料金のコスト パフォーマンスを重視したい方などは、注目しておくとよいかもしれません。
アプリや OS のアップデート対応がなくなったとき
Android スマホのアップデートには、Android アップデート、セキュリティ アップデート、Google Play システム アップデート などがあります。
購入から年月が経って機種が古くなると、これらのアップデートに対応できない可能性があります。最新のバージョンへアップデートできなくなったら、買い替えを検討するのもよいでしょう。
※アップデートの時期は機種、メーカー、キャリアによって異なる場合があります。ご自身のスマホについて確認したい場合は、各ホームページをご覧ください。
スマホを上位機種に買い替える理由 3 選
先に紹介した消費動向調査の結果では、上位品目への買い替えがトップで約 3 分の 1 を占めていました。このようにスマホを上位機種へ買い替える背景には、どのような理由があるのでしょうか。ここからは、上位機種に買い替える主な理由の 3 例を紹介します。
予算の変化
新たなスマホを購入するための予算が以前より増えると、上位機種へ買い替えることもあるでしょう。
たとえば、学生のときはコスト パフォーマンスのよい機種を利用していた方が社会人になってよりハイクラスなモデルへと買い替えるなど、ライフスタイルの変化に応じて買い替える機種のクラスが変わることも考えられます。
求める機能の変化
スマホは機種によってさまざまな特徴があります。以前より多くの機能や高い性能を求めた場合は、上位機種へ買い替えることになります。
「スマホのカメラ性能は今まで気にしていなかったけれど、YouTube に動画を投稿してみたい。次のスマホは動画を高画質で撮れる機種にしようかな」というように、スマホに求める機能が変化すると、欲しいスマホの価格帯も変わってくるでしょう。
魅力的な新機種の登場
目新しい技術や高性能な機能を使いたいときも、上位機種へ買い替える一つの理由です。過去に指紋認証や顔認証機能、5G に対応したスマホなどが初めて発売されたとき、ワクワクした方もいるのではないでしょうか。
たとえば、近年スマホのカメラレンズは何種類か搭載されるようになりましたが、上位機種にのみ望遠レンズが搭載されているシリーズもあります。このように、新発売の上位機種で新しい技術をいち早く体験できることもあるでしょう。
機能やデザインが豊富! Android スマホの魅力を動画で紹介。
買い替えるときのスマホの選び方
Android スマホは機種が豊富なので、選ぶ楽しみがあります。しかし、迷ってなかなか決められないこともあるでしょう。そのようなときには、自分が求めるスマホのスペックから考えてみてはいかがでしょうか。
ここからは、スマホの選び方を 4 つ紹介します。
基本スペック
まず見ておきたいのが、CPU やメモリ、ストレージなどの基本スペックでしょう。これらはスマホのパフォーマンスに直結する重要な数値です。
例に挙げた CPU とは、さまざまなプログラムを実行するコンピュータの中心部分のことです。CPU の性能は「コア数」と呼ばれる数値で表され、数字が大きいほど性能が高いことを示します。
また、メモリ(RAM)は複数アプリを立ち上げたときの動作速度に関わるもので、ゲームや動画編集などのメモリを多く使うアプリの利用を考えている方は注目したい数値です。
ストレージ(ROM)はスマホ本体に保存できるデータ容量のことを指し、ストレージが大きいほど画像などのファイルをたくさん保存できます。
このようなスペックの見方については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
画面サイズ
画面サイズは大きければ大きいほどよいわけではなく、何を求めるかによって適した画面サイズは異なります。たとえば、動画などを楽しみたいなら画面サイズの大きいものが、スマホを片手で操作したいなら小さいものが適しているでしょう。
カメラ性能
ひとくちに「画質のよいカメラ」といっても、写真や動画を撮りたいかによって選ぶ機種は変わってきます。
SNS で魅力的な写真を発信したいから画素数の高い方がよい、動画の撮影をしたいから動画のモードが豊富な方がよい、というように、カメラを使う目的に合わせて機種を選ぶのがおすすめです。
また、近年ではレンズの数が増え、望遠、広角など、さまざまな写りを楽しめるようになりました。搭載レンズも選ぶポイントといえます。
撮影モードの進化も魅力的です。ポートレートモードや夜景モードなど、場面に合わせた写真を撮れるほか、手ぶれ補正や不要な映り込みを消せる消しゴムマジックなど、写真作品をより良いものにする機能を備えた機種もあります。
カメラの性能の見方について詳しくは、以下の記事をお読みください。
耐久性
アウトドアでの活動が好きな方や、スマホを丁寧に扱えるか不安がある方は、スマホの耐久性で選ぶとよいでしょう。
スマホには、防水、防塵、耐衝撃など、さまざまな耐久試験が一般的に行われています。画面の割れが心配な場合は、割れにくい素材を使った機種を選ぶのも一つの方法です。
ただし、いずれも故障しないことを保証する表示ではありません。スマホは可能な限り丁寧に扱うのがよいでしょう。
機種変更時の注意点
スマホを買い替えるときに気になるのが、データの引き継ぎではないでしょうか。コンテンツやアカウントなどのデータは、Google アカウントにバックアップできます。
ただし、アプリ内のデータなどは個別にバックアップをしたり、データ引き継ぎの手続きを行ったりする必要があることが多いです。スマホを買い替える前に必要な作業を確認しておきましょう。
また、キャリアによっては補償サービスなど、買い替え時に活用できるサポートがあるかもしれません。事前に契約キャリアへ問い合わせておくとよいでしょう。
機種変更時の注意点については以下の記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
自分なりの理由で、納得できるスマホの買い替えを
スマホを買い替える時期の基準には、アップデートの終了など「今使っているスマホ」を基準とするものと、新機能の登場など「これから使うスマホ」を基準とするものがあります。
買い替えるときは自分が求める性能やデザインの機種を選び、データの引き継ぎなどの事前準備も行っておきましょう。
スマホの買い替え時期や選び方には指標となるものはありますが、決まりきった基準はありません。納得感をもって買い替え、自分が満足できる機種変更をすることが大切ではないでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 8 月)のものです。
▼関連記事