「アカウント」とは? 具体的な意味や作成するとできること、利用時の注意点などを解説

2024 年 01 月 30 日

「アカウント」とは? 具体的な意味や作成するとできること、利用時の注意点などを解説

インターネット上のサービスやアプリを利用する際に、よく「アカウント」の登録を求められることがあります。「アカウント」という言葉は耳にしたことがあっても、その意味を聞かれたら説明に困る方もいるかもしれません。本記事では、アカウントの仕組みやアカウントを作成するとできること、色々な場面で使える Google アカウントなどについて紹介します。

アカウントとは

銀行にお金を預けるために預金口座を開設したり、店舗でポイントを貯めるために会員登録したりしたことがある方は多いでしょう。このように利用者が情報を登録することで、それを管理する銀行や店舗では、その人に合ったサービスを提供しています。

同じように、インターネット上のサービスでも、利用者が登録することによって個々人に合ったサービスの提供が可能になります。このときに開設するのが「アカウント」です。

アカウントとは

アカウントの仕組みと役割

アカウントを開設すると、何ができるようになるのでしょう。アカウントの基本的な仕組みと役割をご紹介します。

サービスを利用できるようになる

店舗で会員登録をするとポイントサービスなどの会員限定サービスが受けられるように、アカウント登録をすることによって、インターネット上のサービスで登録者専用のサービスを受けることができるようになります。

また、ショッピングサイトやメール・SNS サービス、音楽・動画の配信サービスなどでは、アカウントがないとサービスそのものが利用できないこともあります。これらのサービスを利用したい場合は、サービスの利用開始時にアカウントを登録した後、ログインして利用する必要があります。

ただし、すべてのオンラインサービスでアカウント登録が必要になるわけではありません。たとえば店舗で、会員登録をしないとポイントは貯まらないが通常の買い物はできるように、アカウントを持っていなくても一部のサービスは利用できるケースもあります。また、アカウント登録が不要ですべてのサービスが利用できるオンラインサービスやアプリもあるなど、さまざまなケースがあるため、必要に応じてアカウントを作成するとよいでしょう。

個人を識別する

アカウントは、登録した人に専用のサービスを提供するためのものなので、登録者本人以外がアカウントを利用できないようにする必要があります。

たとえば、銀行では預金口座の持ち主以外の人がその口座を利用できないようにキャッシュカードと暗証番号が必要だったり、会員制の店舗で他人が会員証を利用できないように本人確認を行う場合もあるでしょう。

インターネット上のサービスでも同様に、ネットショッピングで他人がアカウントを使ってカードで買い物をしたり、SNS で他人がなりすましてメッセージを送ったりできないように、操作をしている人物がアカウントを開設した本人であることを確認しています。

その本人確認に利用されるのが、ID(ユーザー名)とパスワードです。ATM でキャッシュカードと暗証番号を入れて預金口座を利用するように、インターネット上のサービスでアカウントを利用する際には、ID とパスワードを入力して、本人であることを証明する必要があります。この ID とパスワードの入力作業のことを「ログイン」といいます(サービスによっては「サインイン」や「サインオン」などということもあります)。

このように、アカウントには個々の利用者を識別して本人確認を行うという役割もあり、インターネット上のサービスの安全性を高めているのです。

個人の情報を保存する

銀行や店舗が口座残高やポイント履歴を記録しているように、アカウントでもサービスの利用に必要な個人情報や利用履歴などを保存しています。

アカウントに個々の利用者の情報が保存されていることで、利用者は下記のようなサービスを受けることができます。

  • ショッピングサイトや予約サイトで氏名や住所、支払い方法などを自動入力してくれる
  • 気になる商品をお気に入りリストに保存できる
  • 購入履歴や閲覧履歴に基づくおすすめ商品を表示してくれる
  • メールや SNS でのやりとりが記録され、さかのぼって確認できる
  • 買い物の際にポイントを貯めたり利用したりできる

その他にもアカウントには、サービスやアプリによってさまざまな情報が記録されており、それぞれの利用者に合わせたサービスや機能を提供しています。

アカウントの作成に必要なもの

前述したように、アカウントは個々の利用者の情報を管理して、それぞれに合ったサービスを提供するためのものなので、作成する際には ID やパスワードといった本人確認のための情報を設定する必要があります。それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

【ID】

ID は、個々の利用者を識別するためのもので、銀行口座の口座番号や会員証の会員番号のような役割を持っています。サービスによっては、「ユーザー名」や「ユーザーID」、「アカウント名」などと呼ばれることもあります。

ID はサービスやアプリによって、会員番号のように番号が付与されることもあれば、利用者が任意の文字列を設定できる場合もあります。また、アカウント登録の際に入力したメールアドレスを ID として利用するサービスも多いです。

【パスワード】

パスワードは、アカウントを利用しているのが本人であることを認証するための銀行口座の暗証番号のようなものです。本人しか知らない情報を ID とセットで入力することによって、サービスを利用しているのがアカウントを作成した本人であることを証明できます。

パスワードは、利用者自身が英数字や記号などを組み合わせて設定することが多いでしょう。ID とパスワードが他人に知られてしまうと、勝手にアカウントを使われてしまう危険性があるため、この後に紹介する注意点などを参考に安全なパスワードを設定しましょう。

アカウントの作成後は、設定した ID とパスワードを使ってログインすることで、アカウントを登録した本人としてサービスを利用することができます。

ID やパスワードの他にも、サービスによってはアカウントの作成時に、氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの登録を求められることもあります。アカウント作成の具体的な手順はサービスやアプリによって異なるため、画面の指示にしたがって操作するとよいでしょう。

アカウントの作成に必要なもの

アカウント作成時の注意点

アカウントの ID やパスワードは、サービスを利用する人が本人であることを証明する大切なものです。そのため、他人にアカウントの情報が漏れないよう注意が必要です。万が一アカウント情報が流出してしまうと、悪意ある他人にアカウントを不正に利用される恐れがあります。たとえばネット ショッピングや SNS のアカウント情報が外部に流出した場合、そのアカウントで商品を購入されたり、SNS に身に覚えのない投稿をされたりするかもしれません。

アカウントを不正利用されないためにも、以下の点に注意しましょう。

【他人に推測されにくいパスワードを設定する】

アカウントのパスワードは、他人に推測されにくいように適切な長さの文字列で、アルファベットの大文字小文字と数字が混在しているもの、個人情報から推測できないものを設定しましょう。

【アカウント情報は大切に管理する】

アカウントの ID やパスワードを忘れてしまうと、サービスにログインできなくなってしまいます。また、これらの情報は他人に知られないように管理しなければいけません。

【同じパスワードを使い回さない】

複数のサービスのアカウントで同じパスワードを使っていると、仮に一つのアカウント情報が流出した場合に、流出元のサービスだけでなく、他のサービスにも不正にログインされる危険性があります。

アカウント作成時の注意点

Google パスワード マネージャーを活用しよう

複雑なパスワードをいくつも設定したり、覚えておくのは大変なので、パスワードの作成や自動入力ができるサービスを利用すると便利です。

たとえば、Google が提供している Google パスワード マネージャーでは、サービス毎に安全なパスワードを自動生成し、記録してログイン時に自動入力してくれるため、ご自身で複雑なパスワードを考えたり入力したりする必要がありません。また、記録されたパスワードは、Google の高度なセキュリティによって保護されるため、手軽で安全にアカウントを管理できます。

スマホでパスワード管理ができる Google パスワード マネージャーの使い方

スマホでパスワード管理ができる Google パスワード マネージャーの使い方

Google サービス全般で使える Google アカウント

Google アカウントは、1 つあればさまざまな Google 製アプリやサービスで共通して利用でき、場合によっては他のサービスのログイン時に使用できることもあります。ここでは、アカウントの具体例の 1 つとして、Android スマホで Google アカウントがあるとできることの一部を紹介します。

Gmail が利用できる

Gmail は、Google が提供する無料のメールサービスです。Google アカウントを作るとあなただけのメールアドレス(Gmail アドレス)が作成され、メールの送受信ができるようになります。作成したメールアドレスは、スマホと PC のどちらからでも利用可能です。

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YouTube をさらに活用できる

YouTube は、世界中の人が投稿した動画をストリーミング再生で楽しめるサービスです。Google アカウントを持っていなくても動画を視聴することはできますが、Google アカウントでログインすると、お気に入りのチャンネルを登録したり、好きな動画をリストにまとめたり、自分で作った動画を投稿できたりします。

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Google Play からアプリをダウンロードできる

Google Play ストアは、便利アプリやゲームなど Android スマホで使えるさまざまなアプリをインストールすることができるサービスです。Google アカウントを作成し、ログインすることで利用できます。

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15 GB のデータをオンライン上に保管できる

Google アカウントを作成すると、スマホで撮った写真や動画をオンラインで保管できる Google フォト や、オンライン上でファイルの保存や共有などができる Google ドライブといったサービスも利用できます。Google アカウントでは、Google フォト、Google ドライブ、Gmail の 3 つのサービスで合計 15 GB までのデータを無料でオンライン上に保管することができます。

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Android スマホのデータや設定をバックアップできる

Google アカウントがあれば、お使いの Android スマホのデータや設定をバックアップすることもできます。バックアップした情報は、お使いのスマホや新しい Android スマホに復元できるため、スマホの機種変更などの際に活用できます。詳しい手順は、ヘルプセンターの Android デバイスのデータをバックアップ、復元するをご確認ください。

他にも先ほど紹介した「Google パスワード マネージャー」など、Google アカウントで利用できるサービスはまだまだあります。ヘルプセンターの Google アカウントの作成を参考にアカウントを作成し、さまざまな Google サービスで利用してみてください。

「アカウント」を利用してもっと便利にスマホを使おう

インターネット上のサービスやアプリを利用する際、「アカウント」の作成を求められることがよくあります。アカウントを作ることで、たとえば SNS で写真や文章を投稿できたり、音楽・動画配信サービスでコンテンツを視聴できたりします。

ご自身のアカウントが他人に勝手に利用されることを防ぐため、アカウントを作成する際は、他人に推測されにくいパスワードを設定して大切に管理しましょう。パスワードの作成や管理には、Google パスワード マネージャーが便利です。

本記事で紹介した内容を参考に、アカウントを安全に作成、管理して、スマホでインターネット上のサービスをより便利に利用してみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

水色の Google Pixel 8 Pro で自撮り写真を撮っている人たち。

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