Google Pixel で使えるスマホに優しい充電方法
Google Pixel シリーズには、電池を長持ちさせる「アダプティブ充電 ※1」と「自動調整バッテリー ※2」の 2 つの機能があります。これらの機能がどのようなものか知って上手に使えば、スマホの電池寿命を伸ばすことにつながります。お持ちの Google Pixel で実践してみましょう。
※1 アダプティブ充電は、Google Pixel 4 以降の機能です。
※2 自動調整バッテリーは、Android 9 以降の機能です。
アダプティブ充電
アダプティブ充電は、充電速度をゆるやかにすることで、バッテリー寿命を長持ちさせる機能です。実は、フル充電のまま充電を続けるとバッテリーの劣化につながるため、長時間充電する場合にはアダプティブ充電が有効です。たとえば就寝時にアダプティブ充電すると起床時までにゆっくりと充電され、フル充電のまま一晩中放置されることを避けられます。
また、アダプティブ充電をオンにすると、Google Pixel 4a 以降のスマホはユーザーの日頃の充電パターンを学習するようになり、長時間の充電が予測されると自動的にアダプティブ充電を開始するようになります。詳しくはヘルプセンターのアダプティブ充電の使用方法(Google Pixel 4 以降)をご覧ください※3。
なお、アダプティブ充電はデフォルトでオンになっていますが、以下の手順でオン / オフを切り替えることも可能です。たとえば、アダプティブ充電が自動的に行われる時間帯に急いで充電したいときなどは、一時的にオフに切り替えるとよいでしょう。
【アダプティブ充電のオン / オフを切り替える方法】
- スマホの設定アプリを開きます
- [バッテリー] をタップします
- [アダプティブ充電] あるいは [アダプティブの設定] をタップします
- [アダプティブ充電を使用] あるいは [アダプティブ充電] をタップして、オン / オフを切り替えます
アダプティブ充電が行われていると、充電中のスマホのロック画面に「アダプティブ充電」と表示され、フル充電までの時間もあわせて表示されます。
※3 Google Pixel 4 は、充電パターンを学習する方法ではなく、アラームを利用する方法です。詳しくはヘルプセンターのアダプティブ充電の使用方法(Google Pixel 4 以降)をご覧ください。
自動調整バッテリー
自動調整バッテリーは、使用頻度の低いアプリを対象にバックグラウンド通信などの実行回数を減らし、電池の消耗を防ぐ機能です。
スマホのアプリは、ユーザーがスマホを操作していないときやアプリを開いていないときでも、情報取得や更新のためにバックグラウンド通信を行うため、電池が消耗することがあります。
電池の消耗を避けるためにバックグラウンド通信をオフにしてしまうと、スマホの機能やアプリが正常に動かなくなったり、情報を受け取れなくなったりする可能性があります。そのため、むやみにバックグラウンド通信をオフにせず、電池を長持ちさせたい場合は自動調整バッテリーを使用するとよいでしょう。
自動調整バッテリーをオンにすると、スマホがユーザーのアプリの使用パターンを学習し、個々のユーザーに合わせてバッテリーを節約できるようになります。
なお、自動調整バッテリーはデフォルトでオンになっていますが、オン / オフを切り替えたいときは以下の手順となります。
【自動調整バッテリーのオン / オフを切り替える方法】
- スマホの設定アプリを開きます
- [バッテリー] をタップします
- [バッテリー セーバー] あるいは [アダプティブの設定]をタップします
- [自動調整バッテリー] → [自動調整バッテリーを使用] を順にタップ、あるいは [自動調整バッテリー] をタップしてオン / オフを切り替えます
電池を長持ちさせる充電方法
前述したアダプティブ充電や自動調整バッテリー以外にも、電池寿命を延ばす方法があります。ここからは、知っておくと便利な電池を長持ちさせる充電方法を 2 つ紹介します。
スマホに適した充電器を使う
スマホの充電には、スマホを購入したときに付属している充電器や電源アダプターを使用するのがよいでしょう。もし付属していない場合は、スマホの公式サイトや通信事業者のサイトで対応製品を確認してください。
それ以外の製品を使用すると、充電に時間がかかったり、充電されなかったり、場合によっては故障の原因になる可能性もあります。対応製品ではない充電器や電源アダプターを使用する場合は、充電器の定格出力を確認し、スマホにあっているかしっかりと確認しましょう。
スマホが熱くならないようにしておく
スマホの充電中に動画再生やゲームなどを行うと、スマホの本体が発熱する場合があります。スマホが温かくなることがあっても、通常は問題ありません。ただし、スマホが熱くなりすぎると電池の消耗が速くなり、電池の劣化や故障の原因になる可能性があります。
充電中にスマホが過度に熱くなっている場合は、下記の方法を試してみてください。
- スマホのリソースを大量に使用する機能やアプリを停止し、温度が下がったら再起動する
- 高温の車内や直射日光の当たる屋外など、過度に温度の高い場所にスマホを置かない
- 密閉された容器や換気の悪いところにスマホを置かない
- スマホのディスプレイの明るさを下げる
- 専用のケースやカバー以外は使用しない
- 可能であれば、モバイルデータではなく Wi-Fi を使用する
充電中にスマホが異常に熱くなったときは、電源から外し、温度が下がるまで使用しないでおきましょう。温度が下がらないときは Google Pixel サポートにお問い合わせください。
スマホに優しいアダプティブ充電で電池を長持ちさせよう
Google Pixel には、「アダプティブ充電」と「自動調整バッテリー」という電池寿命を長持ちさせる機能が備わっています。上手に活用して、電池の劣化を遅らせましょう。
また、スマホに適した充電器を使ったり、スマホが熱くならいようにしたりする方法で電池寿命が長持ちします。電池寿命が延びるとスマホの駆動時間が短くなることを防ぎ、電池切れのストレスを解消できるでしょう。そして、電池交換や修理などの手間を省くことができるかもしれません。スマホに優しい充電方法を実践してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 11 月時点に Google Pixel 8(Android 14)で検証しました。