Android には近くで流れている曲を検索できる機能がある
Google は2020年10月16日に検索新機能の「Hum to Search」を発表しました。この検索機能は、近くで流れている音楽をスマホに聴かせることで、メロディが一致する曲を検索できます。スマホに聴かせるメロディは鼻歌のレベルでも可能です。スマホが似た曲を検索して曲名と同時にメロディの類似率を表示します。
Android スマホでの具体的な曲の検索方法
Google アシスタントに曲名を尋ねる
Android スマホでホームボタンを長押しするか、「OK Google」と話しかけ、「この曲なに?」と尋ねると曲を認識するモードに切り替わります。このとき、「曲を再生する」「曲のメロディをハミングする」「口笛で吹く」「歌う」などによって、Google アシスタントが曲の候補を特定し、複数の候補曲を一覧で回答してくれます。
ただし Google アシスタントで識別できるのは、歌詞がある曲だけです。歌詞のない曲に関しては識別できないため注意しましょう。
Google アプリで曲名を調べる
Android スマホまたはタブレットで Google アプリを開き、検索バーでマイクアイコンをタップして、「曲を検索」をタップします。すると曲を認識するモードに切り替わり、「曲を再生する」「ハミングをする」「口笛で吹く」「歌う」などによって、曲名などで回答します。
Google Pixel スマホでは自動で曲を検索できる
Google Pixel スマホには、画面をロックしていても近くで流れている曲の情報を調べて、ロック画面や使用中の画面に情報を自動でポップアップ表示する機能があります。その情報をタップすれば、曲の歌詞やアーティストなどの詳細な情報がわかります。
なお、Google Pixel 2 以降のスマホでないと曲を識別できません。
また、すべての機能を使用するには Android 10 以降がインストールされている必要があります。
自動的に曲を識別するモードの設定方法は次のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます。
- [着信音とバイブレーション] → [この曲なに?] をタップします。
- [近くで流れている曲の情報を表示] をオンにします。
- スマホが充電され、Wi-Fi に接続されていることを確認します。
- スマホに曲のデータベースがダウンロードされるまで、数分ほどかかります。
- ダウンロードが完了すると、近くで流れている曲が自動的に特定されて、ロック画面に表示されるようになります。
- 曲の詳細を確認するには:
- スマホがロックされている場合は、曲名をタップします。
- スマホを使用している場合は、上部の通知を開いて、曲の通知をタップします。
フェデレーション技術による曲を検索した結果の集計
Google Pixel 4 以降のスマホでは、認識された曲の情報がフェデレーション技術によって集計されていきます。
フェデレーション技術とは、開発元や運用主体などが異なる、独立した複数のシステムやネットサービスなどの間で、標準化された共通のデータ形式やプロトコル(通信規約)に基づいて、利用者の情報受け渡しを横断的に行えるようにすることです。フェデレーション技術について、詳しくはこちらをクリックしてください。
このフェデレーション技術によって「この曲なに?」の機能と曲のデータベースが改善され、流れている曲を特定できる精度が高くなっていきます。
この技術は、地域ごとに、すべての Google Pixel スマホで最も頻繁に認識されている曲を割り出し、ユーザーが最も再生しそうな曲をオンデバイス上で曲のデータベースを更新していきます。なお、曲を割り出すために、個々のユーザーが再生している曲を Google が把握することはありません。
曲を検索する機能で快適な音楽ライフを
Android では、Google アプリや Google アシスタントの機能を用いて鼻歌や実際に流れているメロディから曲を検索できます。さらに Google Pixel スマホには、ロック画面でも曲を検索できる機能が備わっています。Android の「曲を検索する機能」を利用して、快適な音楽ライフを楽しみましょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイスメーカーによって異なります。