SIM カードなしのスマホで何ができる？ 突然「SIM なし」と表示されたときの対処法も

SIM カードなしでも、スマホに備わった基本機能が使えます。たとえば、メモ、カレンダー、電卓、アラーム、カメラ、音声の録音、画面録画などです。

データ通信が不要な機能は使えるため、日常生活や仕事のサポートアイテムとして有効活用できるでしょう。

SIM カードなしのスマホでも、Wi-Fi 環境があればインターネットに接続できます。インターネットに接続すれば、ウェブサイトの閲覧、EC サイトでのショッピング、SNS の利用、スマホゲームのプレイ、YouTube での動画視聴など幅広い使い方が可能です。

また、スマホ決済の中にも Wi-Fi 環境があれば利用できるアプリもあり、自宅でのネットショッピングや、フリー Wi-Fi がある施設での買い物などに役立つでしょう。

なお、非接触型決済であればオフラインでも利用できるアプリが多いのですが、そのようなケースでもクレジットカードなどからチャージするときは Wi-Fi への接続が必要となります。

SIM カードなしのスマホでも、音楽や動画の再生ができます。スマホにダウンロードしている音楽を再生する、CD から取り込んだ音楽を再生するといった、データ通信が不要な音楽再生に便利でしょう。

また、Wi-Fi 環境であれば音楽や動画のダウンロードも可能です。事前に聴きたい音楽や見たい動画をダウンロードしておけば、外出先などで楽しめるでしょう。

スマホに保存した写真を見返すこともできます。スライドショー機能などを使って思い出を振り返ってみてもよいでしょう。

SIM カードには通信会社との契約情報が書き込まれています。そのため、SIM カードなしのスマホでは、通信会社から提供される電話番号が使えません。電話番号を使った本人確認や 2 段階認証が必要なサービスは利用できない場合があります。

通話する場合は、インターネット回線を利用して通話できるアプリが便利です。Wi-Fi 環境でインターネットに接続すれば通話ができます。

先ほど紹介したように、SIM カードなしのスマホでは電話番号が使えないため、電話番号を宛先にしてメッセージを送受信する SMS が利用できません。SMS 認証で本人確認を行うサービスなどが利用できないため注意しましょう。

SIM カードなしのスマホは通信会社が提供するキャリアメールなどのサービスも使えません。メールを利用したい場合は、Gmail などのフリーメールを使いましょう。

SIM カードなしのスマホは電話回線が使えないため、緊急通報ができない可能性があります。万が一に備えて、固定電話や公衆電話などスマホを使わずに連絡する方法を知っておきましょう。

たとえば、公衆電話は緊急通報ボタンを押すだけで通話できたり、110 番、119 番などの緊急通話は無料で利用できたりします。使い方や設置場所を事前に確認しておくと安心かもしれません。

「SIM カードが挿入されていません」と表示される一因として、ソフトウェアの一時的な問題で SIM カードが認識できていない場合が考えられます。一度スマホを再起動してみるとよいでしょう。

OS をアップデートしていない場合、OS が古く、SIM カードを認識できていない可能性があります。最新版の OS へのアップデートを試すとよいかもしれません。

接触不良が起こっている場合、SIM カードを一度抜いて入れ直すと認識される可能性があるため、試してみてもよいでしょう。その際、SIM カードに埋め込まれている IC 部分に触れると不具合の原因になることがあるため、注意が必要です。

SIM カード本体や、SIM カードが入っている SIM スロットに汚れがついている場合、正しく認識されず「SIM  カードが挿入されていません」と表示されることも考えられます。汚れは柔らかい布でやさしく拭き取りましょう。ただし、強くこすると SIM カードが破損してスマホの故障につながることもあります。

また、経年劣化による SIM カードの変形、傷などが見られる場合は、再発行が必要になるかもしれません。契約している通信会社やメーカーに相談しましょう。

なお、SIM カードの取り出しは事故や故障につながる可能性もあるため、必ず電源を切った状態で行ってください。

原因がわからないときや、上記の方法を試しても解決できないときは、契約上の問題や本体の故障も考えられます。契約している通信会社やメーカーに相談しましょう。