知っているようで意外と知らないスワイプの便利な操作方法

2025 年 10 月 09 日

スマホをスワイプする人

スマホ操作には欠かせないスワイプの動作。スワイプという言葉はよく耳にするものの、ドラッグやフリックといった他の動作と明確に区別がつきにくいものです。またスワイプには意外と知られていない便利機能も備わっています。そこで本記事では、スワイプの基本的な操作や便利な使い方を解説します。

スワイプ操作とは?他の動作との違いも解説

スマホの操作方法には、スワイプ、ドラッグ、フリックなどがあります。一見どれも似たような動きですが、どのような違いがあるのでしょうか。ここではそれぞれの操作方法や違いを解説します。

スワイプ操作をしている人

スワイプの基本動作

スワイプとは、画面に指を置いて任意の方向に滑らせる動作です。画面やアプリの切り替え、写真を順に見るときなどに使います。スライドと基本的に同じ動作で、どちらを使っても意味は変わりません。スマホでのスライド動作をスワイプと表現することが多い、と考えればいいでしょう。

スワイプとドラッグの違いは?

ホーム画面のアプリアイコン、写真、選択したテキストなどのオブジェクトを指で長押しして移動させる動作をドラッグといいます。スワイプは任意の方向に指を滑らせて、画面の切り替えやスクロールに使われますが、ドラッグは対象を選択したまま動かす操作のことです。

スワイプとフリックの違いは?

フリックは、画面を指で触れてから、任意の方向にはじくように指を滑らせる動作のことです。スワイプと似ていますが、一般に画面上での指の移動距離がほぼない動作をフリックといいます。

スマホ特有の文字入力方法にフリック入力というものがあります。フリック入力とは、たとえばテンキー上のあ段の文字の上に指を置き、任意の方向にフリックすることでその行の母音を決定する入力方法です。同じ操作を説明する場面であっても、スワイプと表現されたりフリックと表現されたりすることがあります。

フリック入力についての詳細はフリック入力で効率的に文字を入力しよう!基本操作や設定方法を紹介で説明しているため、あわせてご覧ください。

スワイプとタップの違いは?

タップとは、アイコンや写真などを選択する際や開くときに、指で一瞬叩くように触れて離す動作のことです。スワイプのように滑らせることはしません。素早く 2 回続けてタップすることをダブルタップといいます。また、指で画面に触れたまま、離さず長押しすることをロングタップといいます。

意外と知られていないスワイプの便利な機能

スワイプを活用することで、スマホの操作を簡単にできます。ここではスワイプを使ってスマホを操作する方法を紹介します。

スマホでスワイプしている人

ジェスチャー ナビゲーションとは

Android スマホは、Android 10 以降でジェスチャー ナビゲーションを採用しています。ジェスチャー ナビゲーションでは、スマホで行う主な動作をスワイプで操作できます。これまでに標準設定だったボタン ナビゲーションが画面下部からなくなることで、画面を広く使えることも特徴です。

ジェスチャー ナビゲーションについて詳しくは、ぜひ Android のジェスチャーナビゲーションでできることとは?その設定方法や各機能の使い方の記事もご確認ください。

ジェスチャー ナビゲーションを設定する

ここではジェスチャー ナビゲーションを設定する手順を Google Pixel を例に紹介します。

  1. スマホの設定アプリを開きます
  2. [システム] を選択して [ナビゲーション モード] をタップします。[ナビゲーション モード] が表示されない場合、Android のバージョンが古い可能性があります。その場合はジェスチャー ナビゲーションを設定できません
  3. [ジェスチャー ナビゲーション] を選択します

以上でジェスチャー ナビゲーションの設定は終了です。

使っていたスマホによっては、ボタン操作の方が慣れているという方もいるかもしれません。その場合はジェスチャー ナビゲーションを選択せずに、画面下に「戻る」「ホーム」「アプリの切り替え」のボタンを表示する「3 ボタン ナビゲーション」も選択できます。自分に合った操作方法を選んでみてください。

ジェスチャー ナビゲーションの操作例

ジェスチャー ナビゲーションの具体的な操作例を紹介します。

【ホーム画面に戻る】

アプリが開かれた状態で、画面の下から上に向かってスワイプします。何らかのアプリが開かれている状態から、ホーム画面に戻るための操作です。

【直前に表示していた画面に戻る】

画面の右端、または左端から中央に向かってスワイプします。ウェブの閲覧時など、直前に開いていた画面に戻るための操作です。操作を繰り返すことで、より以前の画面まで戻ります。ホーム画面に戻ると、それ以前には行けません。

【開いているアプリをすべて表示する】

画面の下から上に向かってスワイプし、少し長押ししてから指を離します。現在開いているアプリのサムネイルが並んで表示されます。

【アプリを切り替える】

画面の一番下で、左から中央に向かってスワイプして、現在開いているアプリを順に切り替える操作です。

スワイプしてアプリを切り替え、開きたいアプリを表示します。前項の、アプリをすべて表示した状態からも切り替えることができます。

【アプリを閉じる】

アプリをすべてサムネイルで表示した状態で、閉じたいアプリのサムネイルを上にスワイプします。

上記操作については、Google Pixel を使いこなすからわかりやすく手順を確認できます。ぜひ、あわせてご覧ください。

Google マップをスワイプで拡大、縮小する

意外と知られていないスワイプの便利な機能が、Google マップでの拡大、縮小です。多くの方は、地図の縮尺を変える際に、指 2 本で押し広げたり縮めたりする、ピンチイン、ピンチアウトを行っているでしょう。その場合、片手でスマホをホールドしなくてはならず、両手が塞がってしまいます。

しかしスワイプでの縮尺変更なら、片手で行えて便利です。以下に手順を紹介します。

  1. スマホで Google マップ アプリを開きます
  2. 地図上で任意の場所をダブルタップし、2 度目のタップ時は指を画面に触れたままにします
  3. そのまま指を下にスワイプすると地図が拡大され、上にスワイプすると地図が縮小されます

スワイプを活用してスマホを快適に操作しよう

スワイプは、スマホを操作するときにとてもよく使われる動作です。主に画面や写真を切り替えるために使われる動作ですが、それ以外にもいろいろな機能を持っています。スワイプを活用することで、スマホでよく使う動作を直感的に行えるようになるでしょう。

ジェスチャー ナビゲーションを利用して、スワイプ操作すれば、スマホの画面を大きく使えたり、アプリ間の切り替えやスマホの基本的な操作がスムーズに行えて便利です。スワイプ操作をマスターしてスマホを快適に使いましょう。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 7 月時点に Google Pixel 8(Android 16)で検証しました。

水色の Google Pixel 8 Pro で自撮り写真を撮っている人たち。

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