Android ではSDカードが利用できる
Android スマホの中には、SDカードを外部ストレージとして利用することができる機種が多くあります。
端末本体にSDカードスロットがあるものは、SDカードを差したまま利用することが可能です。SDカードスロットがない端末であっても、USB Type-Cを備えていれば、外付けのSDカードリーダーを使ってSDカードを利用したデータ転送が可能になります。
SDカードを使用するメリット
Android スマホでSDカードを使用すると、以下のような3つのメリットがあります。
Android スマホの利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
スマホで使える容量を増やすことができる
スマホにはそれぞれデータを保存できる容量が定められており、通常はその容量を増やすことができません。そのため、本体容量が足りずに、思い出の写真や動画を泣く泣く削除せざるを得なかったという人も多いのではないでしょうか。
SDカードを差してスマホに読み込ませることにより、SDカードの容量分のデータ保存が追加できるようになり、実質的にスマホの容量を増やすことができます。
特に動画データは容量が大きいので、よくスマホで動画撮影をする人や、動画を保存してオフラインで楽しみたい人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
データの移動が素早くできる
SDカードのデータは、 Android スマホだけでなく、パソコンでも読み込むことができます。
パソコンを使えば、スマホとパソコン間のデータ移動も素早く行えます。
容量の大きいデータをメールやデータ受け渡しサービスなどでやり取りしようとすると、時間がかかってしまう場合もあるため、SDカードをスマホとパソコンで抜き差しすることで、スムーズなデータ移動が叶うでしょう。
端末のバックアップデータを保存できる
スマホを安心・安全に利用するためには、いざという時に備えたバックアップを取っておくことが大切です。
もし端末を紛失してしまったり、壊してしまったりしても、こまめにバックアップを取っておけば新しい端末でも同じデータを利用できます。
しかし、バックアップデータは膨大なデータ容量になることも珍しくありません。このため、端末とは別の場所への保存がおすすめです。
そこで便利なのが、SDカードでのバックアップデータ保存です。
SDカードをスマホに読み込ませた状態であれば、“設定”からバックアップを取ることができます。
可能であれば、バックアップ専用にSDカードを準備し、バックアップデータを保存したSDカードは端末とは別の場所に保管しておくとよいでしょう。
ただし、SDカードにも寿命があるとされていますので、大切なデータであれば二重三重にバックアップを取っておくなどの対策が必要なことも合わせて認識しておきましょう。
スマホデータのバックアップはこちらもチェック。便利な使い方を Android ユーザーが動画で紹介。
SDカードの種類
Android スマホでSDカードを使うと多くのメリットがあることは解説しましたが、SDカードにはいくつか種類がありますので、何も調べずに購入してしまうのは危険です。
ここからはSDカードの種類について解説します。
SDカードは大きく分けて2種類ある
SDカードは、「SDカード」と「microSDカード」の2種類に大別されます。
この2つはカード自体の大きさが明らかに異なり、「SDカード」は500円玉ほどの大きさで、「microSDカード」はそれよりもかなり小さくなっています。
「SDカード」は基本的にテレビやパソコン、デジタルカメラをはじめとした比較的大きな電子機器で用いられることが多いですが、スマホの場合はほとんどが「microSDカード」のみが入るような設計となっています。
そのため、スマホでSDカードを使用したい場合は、「microSDカード」の中から選ぶ必要があります。ちなみにこの記事で記載しているSDカードは全て、microSDカードを指しています。
容量
microSDカードの中でも容量によって以下の3種類に分かれます。
- microSDカード:〜2GB
- microSDHCカード:4〜32GB
- microSDXCカード:64GB〜
自分の使用用途によって適切な容量のSDカードを選ぶようにしましょう。
現在では1TB(テラバイト/ギガバイト(GB)よりも上の単位)のSDカードも出ています。
スピードクラス(転送速度)
SDカードにはデータの転送速度を示す「スピードクラス」というものが設定されています。
「CLASS2/CLASS4/CLASS6/CLASS10」の4段階に分類されており、それぞれで最低保証速度が決められています。
CLASSは、その数字が大きくなるほど速度も上がります。たとえば、CLASS2とCLASS10では最低保証速度におよそ5倍程度の差が出てきますので、大量の写真や動画の記録・移動を考えている人はなるべく高いスピードクラスのSDカードを選びましょう。
SDカードを上手に活用するポイント
最後に、 Android スマホでSDカードを上手に活用するためのポイントについて解説します。
SDカードの容量を上手に使う
SDカードはできるだけ大容量のものを買っておけばデータが増えても安心ですが、容量が大きくなるにつれて値段も高くなってしまう傾向にあります。
容量の少ないSDカードでも、活用次第では十分データ容量に余裕を持たせたまま利用することができます。
たとえば、あまり起動しないものの残しておきたいといったアプリや、パソコンに取り込むことを決めている写真・動画データだけをSDカードに移すようにすれば、SDカードとスマホそれぞれの容量をうまく分散させることが可能です。
ほかにも、SDカードはバックアップデータの保存のみに用い、端末のデータは適宜クラウドで保存すれば、コストをおさえながら十分SDカードを活用できるでしょう。
互換性検証がされたSDカードを選ぶ
SDカードは国内外問わずさまざまな会社が製造・販売していますが、互換性検証をされたSDカードを選ぶといいでしょう。
自分がこれから利用しようとしているスマホで互換性検証がされたSDカードであれば、カードの読み書きで不具合が発生するリスクも少なく、「SDカードを買ったのに不具合が多くて利用できない」という事態に陥らずにすむかもしれません。
SDカードが互換性検証されているか、どの機器と互換性があるかなどは各メーカーのホームページで公表されていますので、購入を検討しているメーカーのサイトを確認してみることをおすすめします。
SDカードアダプターを用意しておく
パソコンとスマホ間でのデータ移動をSDカードで行う場合、機器によってはSDカードアダプターを用意しておく必要があります。
スマホに差すSDカードは「microSDカード」ですが、パソコンによっては「SDカード」のスロットしかないものがあります。
そういった場合は、「microSDカード」をSDカードアダプターに差し、それをパソコンの「SDカードスロット」に差すことで、データ転送ができるようになります。
「microSDカード」によっては、購入時にSDカードアダプターが付いてくる製品もありますので、自分のパソコンに「microSDカード」のスロットがないという人は、事前に用意しておくといざという時に役立ちます。
SDカードを活用するとスマホの選び方が変わる
Android スマホではSDカードを利用できる機種が多くあります。うまく活用できればスマホの容量はさほど気にならないかもしれません。
自分の使い方に応じたSDカードと Android スマホを組み合わせて、より快適なスマホライフを楽しみましょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかはOEM およびデバイス メーカーによって異なります。
▼関連記事