Fitbit Wellness Day Tokyo とは?
Fitbit Wellness Day Tokyo は Fitbit を継続して利用・導入を検討する企業・団体を対象としたイベントです。
イベントでは Fitbit や Google のクラウド サービスの利活用にあたって、すぐに試すことができるヒントや、国内外における Google のヘルスケア関連サービス全体の最新情報をお伝えしています。
2017 年の初開催からユーザー企業、アカデミック関連の活用事例を発表しています。2023 年は前年のテーマ「健康経営のその先へ」に基づき、「ヘルスケアイノベーションの現在と、未来」と題し、企業事例に留まらず、大学、自治体、医療、国内外のヘルスケアアプリ事業会社から、現在プロジェクトに取り組まれている推進者の声をお届けしました。
また、基調講演においては、Google ヘルスエコシステムの最新事例に加え、AI や Google における開発の動向を発表しました。
ヘルスコネクトとは?
ヘルスコネクトはお気に入りのアプリや、ウェアラブル デバイス、体重計など、さまざまな健康やフィットネスに関するデータを集約できるプラットフォームです。
アプリに登録した食事の情報や、Fitbit などのウェアラブルデバイスから取得した歩数や運動データなどをひとつに集約することで、自分の健康状態がわかりやすくなり、生活改善のヒントが得られやすくなります。
また、ヘルスコネクトと各アプリのデータを組み合わせることで、より健康的な暮らしを送るための気づきが、各アプリから得られるようになります。
※ヘルスコネクトの使い方
Google Pixel スマートフォンをご利用の場合、 ソフトウェアアップデートによりヘルスコネクトが自動的に追加され、端末の設定にメニューが追加されます。その他の Android デバイスをご利用の場合は Google Play よりダウンロードして、ご利用いただけます。
ヘルスコネクト対応アプリのユースケース
世界では既に数百のアプリがヘルスコネクトと連携しています。2023 年からは、日本でもヘルスコネクトとの連携に対応したアプリが使用可能になり、さまざまな事例を生み出しています。
Fitbit Wellness Day Tokyo に登壇した 2 つのアプリの事例を紹介します。
Lifesum
Lifesum は身長、体重、年齢、目標体重などの個々の指標や、食の好み、日々の食事や運動記録から、あなたに最適なダイエットメニューや食事を提案するアプリです。Lifesum では従来から Fitbit を通じて運動消費カロリーや体重を記録していましたが、ヘルスコネクトと連携することで、睡眠データを新たに取得できるようになりました。
食事からの栄養データにヘルスコネクトから取得した睡眠データなどを組み合わせることで、前夜の睡眠データに基づいたアドバイスを受けられるようになります。
Lifesum はヘルスコネクトに保存されたデータを積極的に活用して、より健康的に暮らすためのアドバイス機能を充実する予定です。
一例を挙げるとグルコース測定値やストレス、女性の生理周期など、さまざまなデータが食生活にどのような影響を及ぼすか分析する機能を準備中です。
Lifesum はヘルスコネクトとの連携開始からダウンロード数が 3 倍に増え、メディアからも注目を浴びている急成長中のアプリです。現在は 11 ヶ国語(日本語を除く)で利用できますが、イベントでは日本語にも対応を検討中であることが語られました。
Welbyマイカルテ
Welbyマイカルテはアプリ利用者が情報提供に同意した 2 万 7 千か所の国内医療機関と連携し 健康データを医療従事者と共有する PHR アプリです。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病患者やそれらの予防を行う方などの血圧・血糖値・運動・食事など、健康にかかわる自己管理をサポートします。日々の健康に関するデータをかかりつけ医と共有することで、生活習慣病の予防や適切なタイミングでの通院や検査を促します。
2023 年 9 月からヘルスコネクトとの連携を開始しました。現在は歩数などの運動データをヘルスコネクトから取得できます。取得したデータはユーザーだけでなく、かかりつけ医などにも共有されます。
今後は栄養素や睡眠、バイタルデータなど連携範囲を拡大する予定です。これによって、ヘルスコネクトから取得したデータと、Welbyマイカルテに記録されたバイタルデータを組み合わせることで、より質の高い医療サポートを受けられる環境を目指しています。
パーソナライズされたアドバイスで、日々の健康に気づきを得よう
基調講演では Google のヘルスケア関連の取組の紹介がありました。4 人に 3 人は健康に関する情報をえるためにインターネットを利用している状況で、自分の健康に関することは自分で決められる環境作りを Google は目指しています。
具体的には以下の 4 つのステップごとに、Google のサービスが必要な情報を見つけるサポートを提供しています。
- 「発見」…Google 検索や Fitbit アプリ
- 「理解」…YouTube 上の健康コンテンツやコミュニティ
- 「決定」…Google 検索、Google マップや Google Play
- 「行動」…ヘルスコネクトと Fitbit アプリ
特に YouTube では専門家による質の高い医療・健康に関する情報提供の充実に重点を置いています。
Google ではオンライン上で健康に関する情報について、発見から理解、決定につながる情報へのアクセスを提供しています。
さらに Android 上ではヘルスコネクトによって、健康やフィットネスに関する自分自身の情報を安全に保存し、簡単に管理できるようになります。
Fitbit や Google Pixel を通じて収集・記録したデータを活用し、よりアクティブで、心身共に健康的な暮らしを送ることをサポートしています。
ヘルスコネクトではアクティビティ、睡眠、栄養、ウィメンズヘルス、身体測定値、バイタルの 6 カテゴリにわたる 健康・フィットネスに関するデータを識別・分類します。普段お使いのウェアラブルデバイスで取得したデータを、ご自身の Android デバイス上で安全に保管しヘルスコネクト対応アプリを通じて、新しい発見や健康改善のヒントが得られるようになります。
2023 年 12 月には「テルモ メディセーフデータシェア」と「EPARKお薬手帳」がヘルスコネクトに対応しました。
例えば、体重が気になる方は「WEBGYM」や「あすけん」、「Fitbit」などのアプリに記録した体重のデータをヘルスコネクトに連携することで、他のヘルスコネクト対応アプリから目標体重に近づくためのヒントが得られるようになります。
また、血圧や血糖値を日頃から測定している方は、「Welbyマイカルテ」や「テルモ メディセーフデータシェア」、「EPARKお薬手帳」内の血圧に関するデータをヘルスコネクトに連携しておき、かかりつけの薬局や病院でアプリからデータを見せるなどして、より効率的に自分自身の健康を管理できるようになります。
今後も対応アプリが増えることで、ヘルスコネクトを活用できるシーンがさらに増えていく予定です。
対応する Android アプリとヘルスコネクトを連携し、より健康的な暮らしにつながる情報を得ましょう。