スマホのモバイルデータ通信とは
モバイルデータ通信とは、携帯通信会社の回線を使ってスマホやタブレッドなどのデバイスをインターネットに接続する方法です。これにより、外出先や移動中でもインターネットを利用することが可能になります。
他にも、Wi-Fi を利用してインターネットに接続する方法もあり、携帯通信会社と回線契約を結んだスマホは、モバイルデータ通信と Wi-Fi 接続の両方を使用可能です。
しかし、携帯通信会社にはさまざまな料金プランがあり、中にはモバイルデータ通信のデータ使用量に制限のあるプランもあります。そのようなプランは、月 1 GB までなど使用量を超過すると通信速度が遅くなり、快適に利用するには追加データの購入が必要になります。
データ使用量を気にせずスマホでインターネットを使いたいと考えている方は、携帯通信会社が提供しているデータ使用量が無制限のプランを検討するとよいでしょう。
また、月額使用料を抑えて通信速度制限を避けたい方は、本記事の後半で紹介するスマホのデータ使用量の節約方法を試してみるとよいかもしれません。
モバイルデータ通信をオフにするとどうなるの?
スマホのデータ使用量の超過対策として、モバイルデータ通信をオフにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。モバイルデータ通信は、スマホで簡単にオン / オフの切り替えが可能で、オフにするとデータ使用量の節約につながりますが、利用できる機能に制限が生じます。ここではモバイルデータ通信をオフにした際の影響について説明します。
インターネットは Wi-Fi 環境でのみ利用可能
モバイルデータ通信をオフにすると、携帯通信会社の回線を利用したインターネット接続ができなくなります。そのため、4G や 5G などの通信網が利用できず、Wi-Fi 環境でしかインターネットが利用できません。
外出先や移動中に緊急の連絡を受け取りたい、アプリ使用や情報検索などでインターネット接続が必要になるといった場合は、モバイルデータ通信をオンにしましょう。
電話、SMS、基本機能は利用可能
モバイルデータ通信をオフにしても、携帯通信会社の回線を利用した電話や SMS は引き続き使用可能です。また、カメラや電卓などインターネット接続を必要としない基本機能も利用できます。
バックグラウンド通信は停止
モバイルデータ通信をオフにすると、「バックグラウンド通信」が停止されます。バックグラウンド通信とは、スマホがアプリの情報更新や通知などを裏側で行うデータ通信のことで、スマホを操作していない間にも行われることがあります。
これが停止されると、スマホの機能やアプリが正常に動かなくなったり、情報を受け取れなくなったりする可能性があるため注意が必要です。
契約中のプランにモバイルデータ通信量の上限がある場合などに、データ使用量を節約したいときは、モバイルデータ通信をオフにしておくとよいでしょう。
モバイルデータ通信をオフにする方法
先ほど紹介したように、モバイルデータ通信をオフにするとデータ使用量を節約できます。モバイルデータ通信のオン / オフはクイック設定から簡単に変更できます。必要に応じてオフにしましょう。手順は次のとおりです。
- スマホ画面上部から下にスワイプ
- [インターネット] をタップ
- 携帯通信会社の横にあるスイッチをタップしてオフにします
データ使用量が契約プランの上限に達する前に、自動的にモバイルデータ通信をオフにすることも可能です。オフにしたいデータ使用量の値は自由に設定でき、オフになるとスマホに通知が表示されます。
データ使用量に応じて料金が変わるプランなどを利用中の場合は、活用してみるとよいでしょう。また、モバイルデータ通信が自動的にオフになった場合でも、クイック設定から簡単にオンに戻すことも可能です。
データ使用量の上限を設定してモバイルデータ通信を自動的にオフにする手順は、こちらをご確認ください。
Android スマホのデータ使用量を節約するには
スマホのデータ使用量を節約するためには、モバイルデータ通信をオフにする設定以外にも方法があります。Wi-Fi を使ってインターネットに接続したり、Android スマホのモバイルデータ通信の使用量を管理・節約するための便利な機能を利用しましょう。
データ使用量がプラン上限を超えることを防ぎたい方や、データ使用量を節約したい方は、これから紹介する方法も試してみてはいかがでしょう。
※お使いのスマホで測定されるデータ使用量は、携帯通信会社による測定結果と異なる場合があります。
Wi-Fi を使用する
Wi-Fi を使ってインターネットに接続すると、モバイルデータ通信の使用量を節約できます。家の中ではホームルーターの Wi-Fi を使用する、カフェやホテルなどではフリー Wi-Fi を利用するといった方法でインターネットに接続すれば、データ使用量を節約できるでしょう。
とりわけ多くのデータ通信量が必要な動画再生などは、なるべく Wi-Fi 環境で視聴したりダウンロードしたりするとよいかもしれません。
なお、スマホのスリープ時に Wi-Fi 接続がオフになるなど、気づかないうちにモバイルデータ通信のデータ使用量を消費することもあるので注意しましょう。
現在のデータ使用量を確認する
スマホの設定アプリから、現在のデータ使用量を確認できます。契約プランの上限に収めるために、あとどのくらいデータを使用できるかを知りたいときなどに便利です。
また、アプリ別のデータ使用量が表示されるため、どのアプリでデータを多く消費しているかなどをチェックできます。今後の使い方の目安にしてもよいでしょう。
現在のデータ使用量を確認する手順は、こちらをご確認ください。
データ使用量のアラートを設定する
データ使用量が契約プランの上限に達する前に、アラートを受け取ることも可能です。アラートして欲しいデータ使用量の値は自由に設定できるため、自分に合った方法でデータ使用量を調整できます。気づかないうちにデータ使用量の上限に達することが多い方は、使ってみるとよいでしょう。
設定したデータ使用量でアラートを受け取る手順は、こちらをご確認ください。
データセーバー機能を活用する
データセーバーをオンにすると、ほとんどのアプリやサービスで Wi-Fi 接続時以外はバックグラウンド データが取得されないため、データ使用量を抑えられます。制限のあるプランをご利用中の方は、データ使用量を節約しながらスマホが使えるため便利でしょう。
モバイルデータ通信のオンとオフを上手に使い分けよう
モバイルデータ通信を利用すれば、4G や 5G などの通信網を使って Wi-Fi 環境以外でもインターネットに接続できます。モバイルデータ通信は契約しているプランによってはデータ使用量の上限が決まっているため、超過した場合は通信速度が低速化したり、データ量の追加購入が必要になったりします。
データ使用量を抑えたい場合は、モバイルデータ通信をオフにして Wi-Fi を使うとよいでしょう。ただし、モバイルデータ通信をオフにすると、Wi-Fi 環境以外ではインターネット通信ができなくなります。自宅やオフィスで Wi-Fi を使うときだけオフにするなど、必要に応じてオンとオフを使い分けましょう。
また、Android スマホに搭載されたアラートやデータセーバーなどの機能も活用して、データ通信量を上手に節約してはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2023 年 4 月)のものです。