スマホ操作の方法やゲームプレイの様子などを記録したいときは、スマホの画面をそのまま録画できる画面録画の機能があると便利です。Android スマホにはこの機能が標準搭載されており、専用アプリをインストールしなくてもすぐに利用できます。また、Android 14 から録画対象のアプリを指定できるようになるなど、機能がさらに強化されています。本記事では、Android スマホの画面録画(スクリーン レコード)機能について、使用方法や活用例を紹介します。
画面録画(スクリーン レコード)の機能と使い方
Android 11 以降標準搭載の画面録画(スクリーン レコード)とは、スマホの画面をそのまま録画できる機能です。画面の録画だけでなく、音声を入れたり、タップ操作を記録したりすることも可能です。
たとえば、スマホの操作方法を説明したいときに操作画面を録画して、その動画を相手に送信すれば、口頭で説明するよりもわかりやすく伝えられるでしょう。
※紹介している手順や機能は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
画面録画(スクリーン レコード)の使い方
画面録画(スクリーン レコード)には、1 つのアプリを録画する方法と画面全体を録画する方法の 2 つがあります。「1 つのアプリを録画」を選ぶと、他のアプリ(不意に届くプッシュ通知など)や画面上部のステータスバーが録画されないので、あとで編集する手間を省くことができるでしょう。
「画面全体を録画」を選択すれば、複数のアプリをまたいで録画することができるため、ホーム画面からアプリを起動する動作やアプリの切り替えも含めて録画したり、タップしている箇所を記録することも可能です。
画面録画(スクリーン レコード)を行う手順は、以下のとおりです。なお、本記事では Google Pixel を例に手順を紹介します。
- 画面を上から下へ 2 回スワイプしてクイック設定を開きます
- スクリーン レコード のタイル
をタップします。タイルが見当たらない場合は右にスワイプすると、残りのタイルが表示されます
- 録画する画面を選びます
- [1 つのアプリを録画] : 選択したアプリの画面のみが録画されます
- [画面全体を録画] : 画面に表示されるものがすべて録画されます
画面全体を録画を選択した場合は [画面上のタップも記録する] も選択可能です
- 音も一緒に録画したい場合は、[録音] をタップして、音声の入力先を選択します
- [デバイスの音声] : デバイスから鳴る音(ゲーム音、音楽、通話、着信音など)を録音します
- [マイク] : マイクからの音を録音します
- [デバイスの音声とマイク] : デバイスから鳴る音とマイクからの音を録音します
- 1 つのアプリを録画を選択した場合は [次へ] をタップして、録画したいアプリを選択します
- 画面全体を録画を選択した場合は [画面を録画] をタップします
- カウントダウンが終わると録画が開始されます
- 録画を停止するには、通知バーに表示されているスクリーン レコーダーの赤いアイコン
をタップして [録画を停止] をタップします
【画面録画(スクリーン レコード)の注意点】
画面録画(スクリーン レコード)を利用する際は以下の点に注意しましょう。
- バッテリー残量の低下
バッテリーの残量が無くなった場合、録画は停止され、保存されないことがあります。
- スクリーンオフ
録画中に画面をオフにしても録画は止まりませんが、画面がオフの間は真っ黒な画面が録画されます。録画する前に画面の自動消灯の設定を確認しておくとよいでしょう。
- 録画内容に注意
VOD(ビデオ オンデマンド)で配信されている映画など、著作権で保護されたコンテンツは画面録画できません。録画した画面が真っ黒になっていた場合、その映像は著作権保護コンテンツだった可能性があります。
画面録画した動画の確認方法
画面録画(スクリーン レコード)で撮影した動画は以下の方法で確認することができます。
【通知から確認する】
機種によっては、録画を停止してしばらく経つと「画面の録画を保存しました」という通知が届きます。届いた通知をタップすると、録画した動画を確認できます。
【ギャラリー アプリから確認する】
画面録画(スクリーン レコード)で録画した動画は、ギャラリー アプリなどでも確認できます。通知がない機種の場合は、お使いのギャラリー アプリを開いて録画した動画を探してみましょう。
【ファイル管理アプリから確認する】
画面録画(スクリーン レコード)の動画ファイルは Files by Google などのファイル管理アプリからも確認できます。Files by Google の場合は、以下の手順で確認できます。
- Files by Google アプリ
を開きます
- 「カテゴリ」から [動画] をタップすると、デバイス内の動画ファイルを確認できます
画面録画(スクリーン レコード)の活用シーン
Android の画面録画(スクリーン レコード)機能は、次のようなシーンで活用できます。
スマホの操作手順を伝える
画面録画(スクリーン レコード)は、アプリやウェブサービスの操作などスマホの操作手順を伝える際に役立ちます。「画面全体を録画」を選択して録画すれば、アプリの起動やアプリの切り替え、タップしている箇所も記録できるので、スクリーンショットなどの静止画や文章のみで説明するよりわかりやすく操作方法を伝えられるでしょう。
プレゼン動画の作成
画面録画(スクリーン レコード)でプレゼン資料を録画し、音声コメントを加えることで、スマホでプレゼン動画を作成することもできます。
録画開始時に「1 つのアプリを録画」を選択すると、指定したアプリの画面だけが録画されるため、プレゼン動画を録画している最中に通知が届いても、通知は動画内に記録されません。
ゲームのプレイ動画を撮影する
画面録画(スクリーンレコード)を使って、スマホゲームのプレイ動画を記録することも可能です。録画開始時に「1 つのアプリを録画」を選択すれば、ゲーム中に届く他のアプリの通知に邪魔されずにゲームの映像や音声をそのまま録画できます。ゲームプレイの振り返りや SNS へのシェアなどに活用できるでしょう。
思い出の写真をムービーにする
他にも、スマホ内の写真を使って動画を作るといった使い方も可能です。たとえば、Google フォトにはスライドショーの機能がありますが、それを動画として書き出す機能はありません。そこで使いたい写真をスライドショーで流したり、好きなタイミングでスワイプしながら録画すれば、手軽にオリジナル ムービーを作成できるでしょう。録音機能も活用すれば、BGM を流しながら録画したり、動画に音声コメントをつけることもできます。
Android スマホの画面録画(スクリーン レコード)でもっと便利に
Android スマホの画面録画機能(スクリーン レコード)は、スマホの操作手順を伝えるときやゲームのプレイを記録する際など、さまざまな場面で活用できます。簡単な操作で使用でき、録画中の音声やタップ操作を記録するなど、細かいカスタマイズも可能です。本記事で紹介した内容を参考に Android 14 でさらに便利になった画面録画を活用してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 5 月時点に Google Pixel 8(Android 15)で検証しました。
2024 年 11 月 13 日
2024 年 11 月 13 日