スマホで家計簿をはじめよう! 貯金のプロが選ぶ家計管理アプリを紹介

2025 年 04 月 17 日

スマホを片手に家計管理をする様子

将来のために節約や貯蓄を始めたいなら、家計簿をつけてお金の流れを把握しましょう。本記事では、家計簿をつける目的や無理なく続けられるツール選びについて紹介します。記事後半では、スマホで家計簿をつけるのに役立つ便利なアプリとその特徴も紹介しているので、参考にしてみてください。

家計簿をつける目的は?

家計簿とは、毎月の収入と家賃や水道・光熱費といった固定費や、食費や日用品費などの変動費といった支出をカテゴリ別に記録し、管理して予算の中でやりくりするための帳簿のことです。記録を始める前に、まずは家計簿をつける目的を整理してみましょう。

家計管理に悩む人物

家計簿をつけることで家計はどう変わる?

家計簿をつけると、1 か月間の収入と支出がわかるようになります。まず、支出をカテゴリ別に整理することでお金の流れが可視化され、毎月の先取り貯蓄(あらかじめ決めた金額を別の口座などに貯蓄すること)や固定費の合計分がわかります。

収入から先取り貯蓄と固定費の合計を引いたものが、その月に使える変動費(生活費=主に食費や日用品費)です。この変動費について、自身の支出傾向に合わせて費目を作り、予算を分けておけば、余計な出費を避けられるようになるでしょう。

つまり家計簿をつけることで、1 か月間の収入と支出を把握できるようになり、それによって家計が改善し、計画的に貯蓄ができるようになるのです。

たとえば、サブスクや年会費がかかるカードの利用状況を見直し、あまり使っていないサービスを解約すれば、毎月の支出を抑えることができます。食品や日用品などの購入費についても、優先順を決めて計画的に買い物をすることで浪費を防げるかもしれません。お金が貯まらないと悩んでいた人が、家計簿をつけはじめてから外食や嗜好品といった無駄な出費の存在に気づき、それらの合計を先取り貯蓄にして残ったお金でやりくりをしたら、お金が貯まるようになったという事例もあります。

このように、家計簿は短期的な家計管理だけでなく、日常的なお金の使い方や収入と支出のバランスを見直すきっかけになるでしょう。記録を継続することで節約意識が高まれば、自然とお金の管理能力も向上していくはずです。

家計簿を長く続けるには

家計簿を利用して予算や出費を把握するには、日々記録を続けることが大切です。1 日 5 分程度でもいいので、毎日決まった時間に家計簿をつけ、残高を確認しながら支出を管理しましょう。

そのためにはご自身にとって使いやすいツールを選ぶことが大切です。家計簿には、専用のノートへの手書きや、パソコンの表計算ソフトの活用など、さまざまな記録方法があります。手軽に始めたいなら、スマホの家計簿アプリを試してみるのはいかがでしょうか。

スマホで家計簿をつけるメリット

スマホで家計簿を付ける人物

スマホの家計簿アプリは、アナログにはない手軽さと利便性を兼ね備えています。ここでは、スマホアプリを使って家計簿をつけるメリットを紹介します。

※すべてのアプリに当てはまるわけではありません。ダウンロードする際は、必ず機能の説明をご確認ください。

いつでも家計簿を記録できる

スマホの家計簿アプリなら、外出先からでも家計簿の入力や確認ができます。急な出費や臨時収入などがあった場合も、その場ですぐにデータを記録できるので、入力漏れを防ぐ効果も期待できるでしょう。

必要な機能が用意されている

基本的に家計簿アプリでは、スマホで家計管理をするために必要な項目があらかじめ用意されているため、新たに項目や表を追加する必要がありません。入力したい項目がどれにも当てはまらない場合は、ご自身で項目を作成できるものもあります。

アプリによっては、レシートをスマホで読み取るだけで記録できる機能や、銀行口座や証券口座、クレジットカード、コード決済、電子マネーと紐づけられる機能などがあり、入力の手間を省けます。ただしアプリによっては紐づけができない金融サービスもあるので、ご自身の普段使いしている決済手段などと紐づけられるか事前に確認するとよいでしょう。

銀行口座の残高だけではなく、証券口座の資産状況などの資産管理にも対応しているアプリもあり、資産全体の管理も可能です。

通知によるお知らせ機能がある

通知によるお知らせ機能によって、今日使った分の支出の入力や現在の予算状況などをお知らせしてくれる家計簿アプリもあります。スマホの通知で家計簿をつけるタイミングを知らせてくれるため、記録の付け忘れを防止でき、習慣化しやすい仕組みになっています。

自分に合った家計簿アプリの選び方のポイント

スマホの家計簿アプリは、搭載されている機能もその使い道もさまざまです。ここでは、家計簿アプリ選びで注目しておきたいポイントを紹介します。

収支の記録方法

手動での入力が基本のシンプルなものから自動記録重視のものまで、その記録方法はさまざまです。レシートを撮影するだけで自動入力できる機能や、クレジットカードと連携して自動で記録される機能などを備えているアプリも多くあります。

分析 /レポート機能

支出の傾向をグラフ化したり、カテゴリ別の分析レポートを作成したりする機能を備えているアプリもあります。定期的に月単位や年単位の収支状況を振り返ることで、家計の見直しがしやすくなるでしょう。予算管理や目標設定の機能も、継続的な家計管理に役立ちます。

インポート機能 / 共有機能

表計算ソフトのデータをインポートできる機能や、他の人とアカウントのデータを共有できる機能が付いている家計簿アプリもあります。カップルや夫婦の場合は、共有口座機能が付いているアプリを使用することで、互いの支出状況を把握しながら、共に目標を立てて計画的に家計管理を進めることができるでしょう。

データのセキュリティと安定性

個人情報を扱うアプリだからこそ、セキュリティと安全性は重要です。家計簿アプリの中には、パスワードの保護機能が付いているものもあります。また、長期的な利用を考えると、運営会社の信頼性も選ぶ際の判断材料になるでしょう。

スマホで使える!継続しやすい家計簿アプリを紹介

ここでは Android スマホで使える便利な家計簿アプリを 3 つ紹介します。

※本記事で紹介している家計簿アプリには、基本的な機能が使える無料プランのほかに、より多くの機能が使える有料プランがありますが、この記事では、各アプリの無料で使える機能を中心に紹介しています。

らくな家計簿

らくな家計簿は、アカウント登録なしで使える初心者向けの家計簿アプリです。操作画面は非常にシンプルで、手動入力はもちろん音声入力にも対応しています。自動計算した合計金額が反映され、分類もワンタップで分けられるのでストレスなく記録を続けられるでしょう。

入力したデータをもとに、支出をカテゴリ別にグラフ化して表示できるため、家計の状況を視覚的に素早く把握できます。また、自動バックアップやパスワード保護機能によってデータを安全に保管できる点も魅力です。会員登録して、ログインすればパソコンからでも使用できます。複数デバイスで管理したい場合にも便利でしょう。

 注目ポイント 

らくな家計簿は、その日に使った金額を入力して、食費や交通費などの分類をタップするだけで入力が完了する手軽さが魅力。節約や貯蓄によって財産を増やしたい方にぴったりのシンプルな家計簿アプリです。

家計簿 マネーフォワード ME

家計簿 マネーフォワード ME は、登録した金融機関の情報に基づいて自動で支出や収入を記録できる家計簿アプリです。銀行口座や証券会社、クレジットカード、コード決済、電子マネーなど、約 2,500 件の金融機関と連携しており、入出金データを自動で取得して家計簿に反映します。

また、手動での入力はもちろんのこと、レシートを読み取り記録する、レシート撮影にも対応しています。レシート撮影で記録したデータは、食費や光熱費などのカテゴリーに自動で分類されます。記録したデータはグラフ化され、収支の状況を確認できます。

データは通信時と保管時すべてに最高水準の暗号方式を採用しており、外部のセキュリティ診断会社からの第三者評価を受けているため、安心して利用できるのが特徴です。

 注目ポイント 

電子マネーやクレジットカードとの紐づけができる家計簿 マネーフォワード ME は、キャッシュレス派の家計管理に向いています。管理機関が対応してる場合、iDeCo や証券口座の NISA 口座なども利用できるので、資産をまとめて管理できて便利です。

ワンバンク

ワンバンクは、年会費無料の「Visa プリペイドカード」と「家計簿アプリ」を組み合わせた支出管理サービスです。必要な分だけチャージして利用でき、最短 5 分程度の簡単な申し込みで始められます。

プリペイドカードでの支払いは自動で家計簿に反映され、アプリにリアルタイムで通知が届くため、「いくら使ったか」や「あとどれだけ使えるか」がひと目で分かります。チャージ額は自分で設定できるため、使いすぎ防止にも効果的です。

また、クレジットカードや銀行口座、ワンバンクカードの支出などをまとめて管理でき、連携したカードなどの使い過ぎを通知でお知らせしてくれる機能も搭載しています。

カードは、個人向けの「ワンバンクマイカード」、カップルや夫婦向けの「ワンバンクペアカード」、お子様向けの「ワンバンクジュニアカード」の 3 種類から選べます。ワンバンクペアカードは、2 枚のカードで 1 つの残高を共有できるため、カップルや夫婦の共同支出管理にも役立つでしょう。

 注目ポイント 

ワンバンクでは、チャージ式の Visa プリペイドカードで使った金額がアプリにすぐに反映されるため、簡易的な家計簿として使えます。共同口座を 2 枚のカードで管理することもできるため、共働き世帯や同棲カップルなどにありがちな生活費管理のもやもやを解消してくれるサービスと言えるでしょう。

スマホで手軽に家計管理をはじめよう

人生のライフイベントや老後の資金など、大きなお金が必要となる場面は何度も訪れます。着実に将来に向けた貯蓄をはじめるためには、家計簿を活用して月単位や年単位で収入や支出の振り返りをするとよいでしょう。

家計簿にもさまざまな種類がありますが、無理なく続けられる方法を選ぶことが最も大切です。毎月入ってくる額と出ていく額を把握できるようになれば、お金の管理力や節約への意識が高まります。

まずは本記事で紹介した手軽に始められるスマホの家計簿アプリを使って、家計管理をスタートしましょう。

【記事監修協力】

記事監修協力 丸山 晴美さん

丸山 晴美:
ファイナンシャルプランナー。所持資格はFP技能士2級、宅地建物取引士(登録)、調理師、消費生活アドバイザーなど。

※サードパーティのデベロッパーによって作成されたアプリのサポートや動作については、そのデベロッパーが責任を負います。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 4 月時点に Google Pixel 8(Android 15)で検証しました。

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