スクリーンショットとは、スマホなどの画面をそのまま画像として保存できる機能です。スマホの画面を保存したいけれどやり方がわからない、どのようなときにスクリーンショットを活用すればいいのかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。本記事では、Android スマホでスクリーンショットを撮影する方法や、具体的な活用シーンなどを紹介します。
Android スマホでスクリーンショットを撮影する
スクリーンショット機能は、本体のボタンを操作するだけで、ウェブサイトやアプリの画面などを画像として保存できます。
Android スマホでは、一般的に電源ボタンと音量小ボタンを同時に押すことでスクリーンショットを撮影しますが、一部の機種や Android のバージョンによっては、スクリーンショットの撮影方法が異なる場合があります。
ここでは、Google Pixel を例に紹介します。
- 電源ボタンと音量小ボタンを同時に押します
- スクリーンショットが撮影されます。左下に撮影したスクリーンショットのプレビューが表示されます
- プレビューやアイコンをタップすると、以下の操作ができます
- プレビュー: 切り抜きや文字の挿入など、スクリーンショットの編集ができます
- 共有アイコン
: 画面下に表示される共有先のアイコンに、スクリーンショットを共有できます
- 編集アイコン
: プレビューと同様、切り抜きや文字の挿入など、スクリーンショットの編集ができます
- キャプチャ範囲を拡大アイコン: スクロール スクリーンショットを撮影できます。詳細はこの後の見出しで紹介します
- レンズアイコン
: Google レンズ [翻訳] を利用して、スクリーンショット内のテキストの翻訳ができます
- 編集画面では切り抜きや、文字の挿入、ハイライトなどの操作ができます。編集後、スクリーンショットの共有も可能です。撮影してすぐに簡単な編集を行いたい場合に便利でしょう。
このあとに紹介する Google フォトの編集機能では、さらに多様な編集ができます。ぼかし加工や色の補正などを行いたい場合は Google フォトをご利用ください。
※スマホによっては、独自のスクリーンショット機能を備えているものもあります。詳細はヘルプセンターの Android デバイスで画面の画像(スクリーンショット)または動画を撮影するをご確認ください。
スクロール スクリーンショットを撮影する
スクロールしなければ表示されない縦長のウェブページなどを 1 枚の画像として保存したいときは、スクロール スクリーンショットを活用しましょう。
スクロール スクリーンショットは、Android 12 から搭載された機能です。画面上に表示されていない部分も含めて、ウェブページ全体を画像として保存できます。長文のニュースサイトや長距離の経路など、縦長のページを保存するときに便利でしょう。
スクロール スクリーンショットは、撮影したい画面を表示して、以下の手順で行います。
- 電源ボタンと音量小ボタンを同時に押します
- 下部のキャプチャ範囲を拡大アイコン(画像赤枠)をタップします
- キャプチャする範囲をドラッグして選択します
- [保存] をタップします
なお、画面の静止画ではなく、動画を撮影したい場合は、画面録画機能が便利です。使い方などの詳細は、以下の記事をご確認ください。
ボタンを使用せずにスクリーンショットを撮影する
最近使ったアプリの一覧から、ボタンを使用せずにアプリのスクリーンショットを撮影できます。
この撮影方法は、ジェスチャー ナビゲーションと 3 ボタン ナビゲーションで操作手順が異なります。ナビゲーションの切り替え方法は、ヘルプセンターの Android スマートフォンを使いこなすをご確認ください。
【ジェスチャー ナビゲーション】
ジェスチャー ナビゲーションで、ボタンを使用せずにスクリーンショットを撮影する手順は以下のとおりです。
- 画面下部から上にスワイプして長押しします
- 最近使ったアプリの一覧から、スクリーンショットを撮影するアプリを選択します
- [スクリーンショット] をタップします
【3 ボタン ナビゲーション】
3 ボタン ナビゲーションで、ボタンを使用せずにスクリーンショットを撮影する手順は以下のとおりです。
- 画面下部にある 3 ボタン ナビゲーションの「最近」アイコン
をタップします
- 最近使ったアプリの一覧から、スクリーンショットを撮影するアプリを選択します
- [スクリーンショット] をタップします
スクリーンショットの編集、共有、文字を認識する方法
撮影したスクリーンショットは、スマホ内の「Screenshots」というフォルダに保存されており、Google フォト アプリなどで開くことができます。「Screenshots」を開く手順は以下のとおりです。
- Google フォト アプリ
を開きます
- 画面下部の [コレクション] をタップします
- [スクリーンショット] をタップすると、「Screenshots」フォルダが開きます
Google フォトの機能を使えば、スクリーンショットを編集したり、共有したりできるほか、画像から文字を読み取って活用できます。ここからは、Google フォトの便利な機能を紹介します。
スクリーンショットを編集する
スクリーンショットを編集する手順は次のとおりです。
- Google フォト アプリ
で該当のスクリーンショットを開きます
- 編集アイコン
をタップします
- 編集画面が表示されます
編集画面では切り抜きや文字の挿入などのほかに、ぼかし加工や移動、消しゴムマジックなど細かな編集ができます。
スクリーンショットを共有する
スクリーンショットを共有する手順は以下のとおりです。
- Google フォト アプリ
で該当のスクリーンショットを開きます
- 共有アイコン
をタップします
- 共有先を選択します
複数のスクリーンショットを一度に共有することも可能です。「Screenshots」フォルダにある画像を長押しして複数選択し、画面上部の共有アイコン をタップします。
スクリーンショット内の文字を Google レンズで読み取る
Google フォト アプリでは、Google レンズを使用してスクリーンショットの文字を読み取り、コピーや翻訳、検索などの操作ができます。
スクリーンショットの文字を読み取って操作する手順は以下のとおりです。
- Google フォト アプリ
で該当のスクリーンショットを開きます
- 右上のその他アイコン
をタップし、[
Google レンズ] をタップします
- テキストを直接タップするか、テキストの範囲を指定し、[テキストを選択] をタップします
- [コピー]、[読み上げ]、[翻訳]、[検索] の中から、該当する操作をタップします
- [コピー]: 指定した範囲をコピーし、他のウェブサイトやアプリなどに貼り付けができます。
- [読み上げ]: 指定した範囲の文字を音声で読み上げます。
- [翻訳]: 指定した範囲の文字を翻訳できます。翻訳ができる言語は中国語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、ヒンディー語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語です。
- [検索]: 指定した範囲を Google アプリの検索ウィンドウを通じて検索します。
なお、かこって検索でもスクリーンショット内の文字を読み取ることができます。
スクリーンショットの活用シーン
スクリーンショットが活用できるシーンの例を紹介します。
外出時や旅行のとき
外出先で目的地までの交通手段を確認したいときは、あらかじめ乗り換え案内や時刻表などのスクリーンショットを保存しておくとよいでしょう。電波の届かないところでも確認できるので安心です。
情報を画像で共有したいとき
気になった商品を誰かに共有したり、美容院でなりたい髪型を伝えたいときに文字よりも画像のほうが伝わりやすい場合があります。そのようなときにもスクリーンショットを活用するとよいでしょう。
ネットショッピングをしたとき
インターネットで買い物をしたときなどに表示される購入完了画面(注文番号や予約番号が表示される画面)のスクリーンショットを撮影しておけば、万が一メールが届かなかった場合に役立ちます。証拠として残しておきたい画面は撮影しておくとよいでしょう。
スクリーンショットが撮影できない場合は
スクリーンショットが撮れない場合、どのような原因があるのでしょうか。次に紹介する項目に該当するものがないかを確認してみましょう。
スクリーンショットが撮影できないアプリを使用している
動画視聴アプリや書籍アプリなど、一部のアプリでは著作権などの理由からスクリーンショットが使えない場合もあります。
ストレージ容量が不足している
Android スマホのストレージ容量が不足していると、スクリーンショットを保存できないことがあります。空き容量を増やすには、不要なアプリやファイルなどの削除が有効です。詳しくは、スマホの容量を増やすには? 空き容量の確認方法なども解説をご確認ください。
また、ファイル管理アプリ「Files by Google」を使うと、削除候補となるファイルを探すのに便利です。
スクリーンショットをもっと活用しよう
スクリーンショットの撮影や、目的別の便利な活用方法、スクリーンショットの撮影ができないときの原因と対処法について解説しました。文字だけでは伝えづらい情報を画像で送ったり、記録として保存しておきたいときなど、アイデア次第で幅広く活用できます。日常のさまざまなシーンで、スクリーンショット機能を活用してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 10 月時点に Google Pixel 8、Google Pixel 9(Android 16)で検証しました。
2024 年 11 月 13 日
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