スマホで使えるポートレート モードとは? 機能の特徴や使い方などを解説
スマホで使えるポートレート モードとは? 機能の特徴や使い方などを解説

スマホで使えるポートレート モードとは? 機能の特徴や使い方などを解説

2023.11.27

スマホで使えるポートレート モードとは? 機能の特徴や使い方などを解説

背景をぼかして人物を際立たせるようなポートレートの撮影が、スマホでも簡単にできるようになりました。ポートレート モードと呼ばれることが多い機能ですが、その性能は上がり続けています。しかし、「ポートレート モードの上手な使い方がわからない」という方もいるのではないでしょうか。スマホのポートレート モードを活用することで、人物が魅力的に撮影できるだけでなく、花や料理、ペットの写真なども今までとはひと味違ったものになるでしょう。本記事では、スマホのポートレート モードの特徴や効果的な撮影方法などを解説します。

スマホのポートレート モードの特徴

ポートレートとは「肖像画」の意味を持ち、写真撮影においては人物を主な被写体とした「肖像写真」を指す言葉です。

プロの写真家などが一眼レフでポートレート撮影を行う際、背景をぼかして被写体の人物を際立たせることが一般的です。これにより魅力的な写真に仕上がりますが、大口径レンズや望遠レンズの使用、絞りの開放、カメラと被写体の距離の調整など、さまざまな工夫が必要とされ、難しく感じる方も多いでしょう。

しかし、スマホの場合、「ポートレート モード」という機能を利用するだけで、簡単に背景をぼかして被写体の人物を鮮明に捉えることができます。この機能は一般的なカメラアプリに搭載されているため、誰でも手軽に利用できるでしょう。

ポートレート モードは人物だけでなく、花や料理、ペット、小物などの撮影にも活用可能で、作品のバリエーションが広がります。

また、自撮りフラッシュや顔写真加工、タイマーなど、ポートレート撮影に便利な機能を備えたスマホもあるため、より魅力的な写真を撮影することも可能です。

スマホのポートレート モードの特徴

ポートレート モードの使い方

ポートレート モードを搭載したスマホは、さまざまなメーカーから提供されています。ここでは、Google Pixel に標準搭載されている Google カメラ アプリを例に、ポートレート モードの使い方や、ポートレート撮影に便利な機能を紹介します。

 

※ここで紹介する手順は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

ポートレート モードの使い方

撮影方法

ポートレート モードで写真を撮影する手順は次のとおりです。

  1. Google カメラ アプリを開きます
  2. 画面下部にあるメニューから [ポートレート] をタップします
  3. キャプチャ アイコンをタップして撮影します

撮影した写真を表示するには、画面右下あるいは左下にあるフォト ギャラリー アイコンをタップします。

撮影後に「ぼかし」や「奥行き」を編集する方法

Google カメラ アプリでは、通常のカメラ モードで撮影した写真に、後から「ぼかし」を追加したり、「奥行き」でぼかす範囲を調整できる機能があります。たとえば、左下の写真は通常のカメラモードで撮影したものですが、後から加工して右下の写真のように背景をぼかすことが可能です。

ぼかしと奥行きを調整する前の写真(左)と調整した後の写真(右)

カメラモードで撮影した後に、写真の背景をぼかす手順は以下のとおりです。

  1. カメラアプリを開きます
  2. 画面右下あるいは左下にあるフォト ギャラリー アイコンをタップします
  3. 編集したい写真が現れるまで写真を左にスワイプします
  4. 編集したい写真が現れたら [編集] をタップします
  5. [ツール] をタップします
  6. ポートレートのぼかしアイコンをタップします
  7. ぼかしアイコン(左上の赤枠)をタップしてスライダー(下の赤枠)を動かし、ぼかしの「強弱」を指定して加工できます
  8. 奥行きアイコン(右上の赤枠)をタップしてスライダー(下の赤枠)を動かし、ぼかす「範囲」を指定できますぼかしアイコン(左上の赤枠)や奥行きアイコン(右上の赤枠)をタップし、スライダー(下の赤枠)で調整する画面

また、ポートレート モードで撮影した写真も、後から「ぼかし具合」を修正できます。たとえば、背景のぼかしが足りず被写体と差が感じられない場合は、ぼかし具合を強めて被写体を際立たせることができます。逆に、背景をぼかしすぎていて何が映っているのかわからない場合は、ぼかし具合を弱めて周囲の雰囲気を伝えることもできるなど、細かな調整ができて便利でしょう。

 

なお、写真アプリの Google フォトでも「ぼかし」や「奥行き」を編集できます。

前面カメラで自撮り写真のフラッシュを使う方法

自撮りでポートレート撮影を行う際は、前面カメラのフラッシュを使うことで、顔を明るく写すことができます。

ポートレート モードで自撮り写真のフラッシュを使う手順は以下のとおりです。

  1. Google カメラ アプリを開き [ポートレート] をタップします

  2. 切り替えアイコンをタップして前面カメラに切り替えます

  3. 画面左上あるいは左下にある設定アイコン(歯車マーク)をタップします

  4. 「光量の調節」の右端の自撮り写真のフラッシュ照明アイコン(電球マーク)をタップします

画面全体が明るくなるため、鮮明な自撮り写真が撮れるでしょう。

顔写真加工で肌の質感などを調整する方法

顔写真加工を適用して人物撮影をすると、肌の質感や目元のトーン、瞳の光具合などを調整できます。

顔写真加工を使う手順は以下のとおりです。

  1. Google カメラ アプリを開き [ポートレート] をタップします

  2. 画面左上あるいは左下にある設定アイコン(歯車マーク)をタップします

  3. 「顔写真加工」のまたはスムーズアイコンをタップします

自撮り撮影に便利なタイマーを使う方法

自撮りでポートレート撮影を行う場合はタイマー機能が便利です。

タイマーを使う手順は次のとおりです。

  1. Google カメラ アプリを開き [ポートレート] をタップします

  2. 前面カメラで撮影する場合は、切り替えアイコンをタップします

  3. 画面左上あるいは左下にある設定アイコン(歯車マーク)をタップします

  4. 「タイマー」の 3 秒または 10 秒アイコンをタップします

キャプチャアイコンをタップすると、カウントダウンが開始されます

ひと工夫加えたポートレート モードの撮影方法

スマホでポートレート モードを使うときには、ひと工夫を加えることで、さらに印象的な写真を撮ることができます。ここでは、特に有効な 3 つの方法をみていきましょう。

ひと工夫加えたポートレート モードの撮影方法

背景にこだわる

ポートレート撮影を行う際は、背景にこだわってみましょう。たとえば、公園や森などの木々を背景に撮影すれば、季節感のある美しい風景を取り入れた写真を撮ることができるでしょう。

また、撮影時にスマホの位置や角度を変えることで、同じ背景でも映し出せる範囲や奥行きが変わります。背景にもこだわって撮影をすると、人物に新たな要素が加わった魅力的な写真が撮れるのではないでしょうか。

光を上手に使う

光の当たる方向を考えて撮影することで、同じ被写体でも雰囲気が変わります。

たとえば、被写体の前方から光が当たる順光の撮影では、影ができずに立体感が乏しくなることや、光が強すぎて白飛びすることがあります。反対に、被写体の後方から光が当たる逆光の撮影では、被写体が暗くなりすぎることもあり、避けた方が良いケースもあるでしょう。

そのようなときは、被写体の横から光が当たるサイド光や、斜め前から当たる斜光などで撮影すると、被写体に明るい部分と影になる部分が生まれ、より立体感のある写真になります。

また、あえて順光で撮影して写真全体の色味を強調したり、逆光で被写体をシルエットにしてスタイリッシュな雰囲気にすることもできます。光の当て方を工夫することで、印象的な写真になるでしょう。

人物のアングルにこだわる

被写体である人物のアングルを工夫することで、異なる雰囲気の写真が撮れます。

たとえば、人の顔を正面から撮影する場合と、横や斜め上から撮影する場合とでは、顔の立体感などが変わり、人物の印象も異なって見えるでしょう。さらにポーズを変えると、ドラマティックな仕上がりになります。

ポートレート撮影をする際は、人物のアングルやポーズを工夫してみてはいかがでしょうか。

プロクリエイターが Android のカメラの魅力を語る。動画はこちら。

スマホのポートレート モードで被写体が際立つ写真を撮影しよう!

背景をぼかして被写体を際立たせた印象的な写真を、スマホのカメラで簡単に撮影できる「ポートレート モード」について解説しました。Google カメラを始め、一般的なカメラアプリの多くに搭載されている機能であるため、手軽に利用できるでしょう。スマホによっては、自撮りフラッシュや顔写真加工、タイマーなど、ポートレート撮影に便利な機能を備えた機種もあります。

また、背景やアングルを工夫したり、編集で写真をアレンジしたりして、より魅力的なポートレート写真を撮影してみましょう。人物だけでなく、料理やペットなどの写真にも応用できるため、ひと味違った写真を撮影したい場合に、幅広くポートレート モードを活用してみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

※本記事は、2023 年 10 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。

参考:

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