防水スマホは水につけても大丈夫? 防水・防塵性能の基礎知識とスマホが水没した場合の対処方法
防水スマホは水につけても大丈夫? 防水・防塵性能の基礎知識とスマホが水没した場合の対処方法

防水スマホは水につけても大丈夫? 防水・防塵性能の基礎知識とスマホが水没した場合の対処方法

2024.07.16

防水スマホは水につけても大丈夫? 防水・防塵性能の基礎知識とスマホが水没した場合の対処方法

最近、防水・防塵性能を持つ Android スマホが増えていますが、実際にはどのくらいの水濡れを防いでくれるのでしょうか。本記事では、防水・防塵性能の基礎知識から、スマホが水没してしまった場合の対処方法などについて解説します。

スマホの防水・防塵性能とはどんなもの?

防水・防塵性能とは、水やホコリ・塵などの個体から電子機器を保護する性能のことです。スマホの防水・防塵性能は、IP 試験と呼ばれる国際的な規格に基づいて評価されています。

スマホのスペック表やマニュアルなどで、「IP68」、「IPX6」などの英数字を目にしたことがある方もいるかもしれません。この「IP68」、「IPX6」などは IP コード(International Protection)と呼ばれ、IP 試験によって評価された防水・防塵性能の等級を示しています。つまり、スマホにどの程度の防水・防塵性能があるのかは、この IP コードの保護等級を確認するとわかります。

IP コードは「IP+数字+数字」の書式で表され、1 つ目の数字は防塵性能、2 つ目の数字は防水性能の等級を指しています。下の表を見るとわかるように、防塵性能は 0~6 の 7 段階、防水性能は 0~8 の 9 段階の等級があり、それぞれ数字が大きいほど保護性能が高くなります。

また、IP コードで防塵性能、防水性能のどちらか片方だけを表示する場合は、省略する方を「X」で表記します。

  • 防塵性能のみを示す場合 :「IP6X」など
  • 防水性能のみを示す場合 :「IPX8」など

したがって、「IP68」と表記されているスマホであれば、そのスマホの「防塵等級は 6、防水等級は 8」ということになります。

防塵・耐塵性能の等級

数字 保護等級
0 無保護
1 直径 50 mm 以上の大きさの外来固形物に対し保護されている。大人の握り拳が危険個所へ接近しないように保護されている。
2 直径 2.5 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。工具での危険個所への接近に対して保護されている。
3 直径 2.5 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。工具での危険個所への接近に対して保護されている。
4 直径 1.0 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。針金での危険個所への接近に保護されている。
5 防塵試験用粉塵(直径 75 μm)が入ったとしても所定の動作および安全性を損なわないように保護されている。
6 耐塵試験用粉塵(直径 75 μm)が入らないように保護されている。

防水性能の等級

数字 保護等級
0 無保護
1 製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されている。
2 製品を 15 度傾けた状態で製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されている。
3 製品上部から両側に 60 度までの角度で噴霧された水に対して保護されている。
4 製品に対するあらゆる方向からの水の飛まつに対して保護されている。
5 製品に対するあらゆる方向からの噴流水(12.5 ℓ/min)に対して保護されている。
6 製品に対するあらゆる方向からの暴噴水(100 ℓ/min)に対して保護されている。
7 水に浸しても影響がないように保護されている。製品を水中で使用するもの。
8 水面下での使用に対して保護されている。7 より厳しい条件の中で使用するもの(試験環境は協議により決定します)。
スマホの防水・防塵性能とはどんなもの?

防水・防塵性能が役立つシーン

では、スマホの防水や防塵性能はどのようなシーンで役立つのでしょうか。

電子機器であるスマホにとって水の侵入は大敵ですが、日常生活には水濡れなどのリスクが潜んでいます。

外出中に突然雨が降り出したり、料理中思わず濡れた手で触ってしまったときでも、防水性能が高いスマホであれば安心です。また、レジャーやアウトドアなどで使うことが多い場合は、防水・防塵性能の等級が高いものを選んでおくと良いでしょう。毎日持ち歩くスマホだからこそ、高い保護性能を持つものを選んでおきたいものです。

ただし、防水性能が高いスマホでも、注意しなければならないシーンもあります。一部の対応機種を除いて、石鹸やシャンプーなどを使うことの多い浴室内での利用は避けたほうが良いでしょう。防水・防塵性能を測る IP 試験は常温の真水で行われますが、試験環境と異なる海水やお湯、せっけん水などに対しては防水性能が低下する可能性があるためです。

また、防水性能は水分による故障を完全に防ぐものではありませんので、故意に水没させるなどの行為は控えましょう。詳しくは以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。

防水・防塵性能が役立つシーン

Google Pixel 8 の防水・防塵性能を確認してみよう

それでは、スマホが備えている防水や防塵性能を、Google Pixel 8 を例に、具体的に確認してみましょう。

Google Pixel 8 の防水と防塵の性能を確認するには、Google ストアの技術仕様を見てみましょう。「素材」の項目に「IP68 に準拠した防塵、防水性能」と記載されています。IP コードは「IP68」で、防水および防塵性能の等級はともに基準の最高値ですので、キッチンなどの水まわりやアウトドアなどでも、安心して使える保護性能を備えていることがわかります。


※デバイスは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IP68 の防水性能、防塵性能に準拠するよう設計されていますが、完全な防水または防塵ではありません。アクセサリは防水、防塵ではありません。防水および防塵性能は永久的には持続せず、時間の経過に伴って、通常の使用による摩耗、デバイスの修理、分解、損傷によって徐々に低下または消失します。デバイスを落下させると防塵および防水性能が失われる場合があります。液体による損傷の場合、保証が無効になります。g.co/pixel/water をご覧ください。

Google Pixel 8 の防水・防塵性能を確認してみよう

スマホが水没した場合の対処法

外出中でも安心して使える防水スマホですが、毎日使用しているうちに、摩耗や落下などによって防水性能が次第に低下する可能性があります。防水スマホであっても、普段から水濡れなどに注意して使用したほうが良いでしょう。

防水性能が低下した状態で水濡れによる故障が発生した場合は、保証の対象外となる場合がありますので、注意が必要です。

Google Pixel の保証範囲については、ヘルプセンターのハードウェア保証センターをご覧ください。

万が一、スマホが水没した場合は次のように対処してください。

  1. スマホを水から引き上げます
  2. 電源をオフにします
  3. 柔らかい布で水分を取り除きます
  4. 平らな場所に置いて、室温で完全に乾かします
スマホが水没した場合の対処法

防水性能を持つスマホで日常生活のアクシデントに備えよう

防水・防塵性能を測る IP 試験やスマホの防水・防塵性能の考え方について、基本的な内容をご紹介しました。防水スマホが実際にはどのくらい水濡れに耐えられるのか、少しイメージしやすくなったでしょうか。アウトドアなど、水に濡れそうな環境で使う場合は、防水スマホを利用したほうがよいでしょう。

また一部の機種を除く防水スマホの多くは、浴室で使うことは想定されていません。防水性能はスマホの機種によって異なる場合がありますので、利用しているスマホのマニュアルを必ず確認しておきましょう。

※本記事で紹介した内容は、Android の機種によって異なる場合があります。

※本記事で紹介した内容は、執筆時(2024 年 5 月)のものです。

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