防水スマホは水につけても大丈夫?防水・耐塵性能の基礎知識とスマホが水没した場合の対処方法

Android 端末 2022.05.16

防水、耐塵性能を持つスマホが増えています。Android スマホにも同様の性能を持つ機種がありますが、実際にはどのくらいの水濡れを防いでくれるのでしょうか。本記事では、防水・耐塵性能の基礎知識から、スマホが水濡れした場合の対処方法などについて解説します。

スマホの防水、耐塵性能とはどんなもの?

近年のスマホは、防水性能や耐塵性能が搭載されたものも増えています。防水、耐塵性能とは、水分やホコリなどの塵から電子機器を守る性能です。どの程度の保護ができるのかは IP 試験という基準で評価され、「IP(International Protection)コード」というもので表されます。

たとえば、製品に「IP68」などの表記があった場合は、IP 試験を経て、防水や耐塵の性能を持っていることが証明されているということです。

防水や耐塵性能を持ったスマホが欲しい場合は、製品の仕様などに「IP〇△」が表記されていることを確認するとよいでしょう。

防水、耐塵性能の基準

では、防水や耐塵の性能はどのような基準となっているのでしょうか。これは、「IP〇△」の表記のうち、「〇△」に記載されている数字で判断できるのです。

「◯」の部分には耐塵性能の等級、「△」の部分には防水性能の等級がそれぞれ数字で表記され、耐塵性能は「0~6」、防水性能は「0~8」に分かれています。数字が大きいほど性能が高いと判断でき、各数字には以下のような保護等級の意味があります。

【耐塵性能の等級】

等級

内容

0

無保護

1

直径 50 mm 以上の大きさの外来固形物に対し保護されている。大人の握り拳が危険個所へ接近しないように保護されている。

2

直径 12.5 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。大人の指での危険個所への接近に対して保護されている。

3

直径 2.5 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。工具での危険個所への接近に対して保護されている。

4

直径 1.0 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護されている。針金での危険個所への接近に保護されている。

5

防塵試験用粉塵(直径 75 μm)が入ったとしても所定の動作および安全性を損なわないように保護されている。

6

耐塵試験用粉塵(直径 75 μm)が入らないように保護されている。

【防水性能の等級】

等級

内容

0

無保護

1

製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されている。

2

製品を 15 度傾けた状態で製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されている。

3

製品上部から両側に 60 度までの角度で噴霧された水に対して保護されている。

4

製品に対するあらゆる方向からの水の飛まつに対して保護されている。

5

製品に対するあらゆる方向からの噴流水(12.5 ℓ/min)に対して保護されている。

6

製品に対するあらゆる方向からの暴噴水(100 ℓ/min)に対して保護されている。

7

水に浸しても影響がないように保護されている。製品を水中で使用するもの。

8

潜水状態での使用に対して保護されている。7 より厳しい条件の中で使用するもの(試験環境は協議により決定します)。

※引用元 JQA 一般財団法人 日本品質保証機構

また、防水や耐塵に対応していない製品については、対応していない部分に「X」が記載され、以下のように表記されています。

  • 防水に対応していない場合: IP6X など
  • 耐塵対応なし: IPX8 など

たとえば「IP6X」と表記されているスマホは、「耐塵性能のみに対応し、防水には対応していない」ことを表します。

防水・耐塵性能が役立つシーン

スマホの防水や耐塵性能はどのようなシーンで役立つのでしょうか。

基本的に、防水性能は水濡れに耐性があり、耐塵性能はホコリや粉塵などから保護する機能です。たとえば、防水性能の等級が 8 のスマホであれば、潜水状態でも使用できるとされています。そのため、機種によってはキッチンなどの水回りはもちろん、お風呂などの湿気が多い場所でもスマホを利用できるでしょう。また、水場も含めたアウトドアなどでスマホを使う場合は、防水性能と耐塵性能の等級が高いものだと安心です。

近年提供されているスマホは、その多くが防水、耐塵性能を備えていますので、利用している機種の IP 表記を確認してみましょう。

ただし、防水性能は水分による故障を完全に防ぐものではありませんので、故意に水没させるなどの行為は控えましょう。

Pixel 6 の防水・耐塵性能とは

それでは、スマホが備えている防水や耐塵性能を、Google Pixel 6 で具体的に確認してみましょう。

Google Pixel 6 の防水と耐塵の性能は、公式サイトの技術仕様のうち「材質」の項目に記載されています。表記は「IP68」となっていますので、防水および耐塵性能の等級はともに最高値であることがわかります。

つまり、Google Pixel 6 は、直径 75 μm の粉塵すらスマホ内部に入らず、潜水状態での使用にも耐えられるということです。ただし、防水性能が最高値であっても、高圧の噴流水や勢いの強い水流などは想定されていないので注意しましょう。

※デバイスは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IPX8 の防水性能を遵守するよう設計されていますが、完全な防水ではありません。アクセサリは防水ではありません。防水性能は、永久的には持続せず、通常の使用による摩損、デバイスの修理、分解、損傷によって低下または失われます。デバイスを落下させると防水性能が失われる場合があります。液体による損傷の場合、保証が無効になります。g.co/pixel/water をご覧ください。

スマホが水没した場合の対処と水濡れで故障した場合の保証範囲

Google Pixel 6 をはじめ、防水設計のスマホは数多く提供されています。しかし、日常的に利用するスマホは、防水耐性が低下する可能性が否定できません。つまり、防水耐性があってもできるだけ水濡れなどには注意をしたほうがよいということです。

たとえば、防水耐性が低下した状態で水濡れによる故障が発生した場合は、保証の対象外となる場合があります。また、水濡れによる保証範囲については、各キャリアやメーカーによって異なる場合がありますので注意しましょう。

Google Pixel の保証範囲については、こちらをご覧ください。

スマホが水没した場合の対処方法

防水設計のスマホでも、水没が故障の原因になる場合もあります。そのため、基本的には水濡れを防ぎ、以下のような注意事項を意識しておきましょう。

【スマホを損傷から守る】

  • スマホの本体または画面に傷が付いたりひびが入ったりしないようにしてください。
  • 小さなお子様にスマホを使用させるときにはご注意ください。

【スマホを濡らさない】

  • スマホを水中に沈めないでください。
  • スマホを洗面所、浴室、シャワー、サウナなどに持ち込まないでください。
  • スマホを水泳プールや水域に持ち込まないでください。

防水設計のスマホでも、できるだけ水濡れには注意しなければなりません。万が一水没した場合は、以下のように対処しましょう。

【スマホが水没した場合】

  1. スマホを水から引き上げます。
  2. 電源をオフにします。
  3. 柔らかい布で水分を取り除きます。
  4. 平らな場所に置いて、室温で完全に乾かします。

防水性能を持つスマホで日常生活のアクシデントに備えよう

防水性能の基礎知識を把握することで、防水スマホがどの程度まで水濡れに耐えられるのかをイメージできるでしょう。スマホが水に濡れるなどのアクシデントに備えるという意味では、防水スマホも選択肢に入るのではないでしょうか。ただし、防水性能はスマホの機種によって異なる場合がありますので、利用しているスマホの性能を必ず確認しておきましょう。

※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。

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